(2)派閥と選挙区 いずれも決め手を欠く後継継者問題
麻生は国会議員最高齢の86歳。引退した場合、河野が総裁候補、鈴木が派内調整役になる可能性が取り沙汰されるが、重しがなくなり分裂含みになるとの見方もくすぶる。
麻生は選挙区の後継問題も抱える。お膝元の衆院福岡8区を誰が継ぐのか。長男か長女か。今のところ麻生将豊氏が有力だ。麻生商事の社長を務め、23年には日本青年会議所(日本JC)の第72代会頭に就いた。
全国の経営者・若手経済人との人脈を持っているという意味では、政界入りの利点になる。もっとも親の七光だけで地盤を継げば、地元の反対勢力が声を上げる可能性もある。
最大のライバルは旧二階派幹部で衆院福岡11区選出の武田良太元総務相だ。「麻生さんと俺は親と子ほど年齢差がある」と敬意を表するが、内実は「麻生さんの政界引退は間近だ」との皮肉を込めたメッセージを投げていると受け止められている。
長男公認をはじめ、麻生が引退すれば福岡で政界入りを目指す新顔の生殺与奪は武田らが握る。2つの後継問題をめぐる麻生の悩みは尽きない。 =文中敬称略 (つづく)
(日刊ゲンダイ取材班)



















