(2)派閥と選挙区 いずれも決め手を欠く後継継者問題
2026年に入り、自民党唯一の派閥である麻生派は60人規模に拡大した。ただ一人の領袖となった麻生太郎副総裁は保守色が強く、財政・外交・皇室などでは伝統重視の右派だ。一方、有力な後継候補の河野太郎元外相は政策的には改革志向が強く、リベラルと目され、麻生とは思想信条にも決定的な違いがある。
麻生を支えるのは義弟の鈴木俊一幹事長、山口俊一元沖縄北方担当相、森英介衆院議長、田中和徳元復興相、棚橋泰文元国家公安委員長らベテラン勢。河野には鈴木馨祐元法相、牧島かれん元デジタル担当相、井出庸生衆院議員、今枝宗一郎衆院議員ら中堅がつく。
注目すべきは17年に合流した山東派系の人脈だ。山東派の源流は松村謙三元農相と三木武夫元首相がつくった番町政策研究所。かつて衆院側には引退した高村正彦元外相や大島理森元衆院議長のほか、現職では江渡聡徳元防衛相や伊藤信太郎元環境相らが「番町」を背負っていた。参院は最後の会長となった山東昭子元参院議長、有村治子前総務会長、滝沢求前参院議員、今井絵理子参院議員が中心で、独自の人脈を持つグループとも言える。


















