(1)内閣改造をめぐる暗闘、そして保身…玉虫色の決着
内閣改造・自民党役員人事の実施からさかのぼること3週間。8月25日、高市早苗首相と麻生太郎副総裁は首相官邸で昼食を取りながら約50分、2人きりで会談した。高市がサシで麻生と会食するのは、2025年10月の首相就任後初めて。今年4月10日の会食は、党幹部も同席した昼食だった。
高市とサシ会談を終えた麻生はその夜、茂木敏充外相と約3時間、都内の日本料理屋で会食した。程なくして、テレビ各局は一斉に「麻生氏と鈴木俊一幹事長の留任」と報じた。
自身の留任は決まっていたものの、懸案処理に時間を要したとみられ、翌々週に官邸で高市と2日連続会談。9月9日と10日、いずれも木原稔官房長官が同席し、それぞれ30分ほど話し込んだ。参院人事をめぐる激しい駆け引きがあった。
2026年度予算をめぐり、高市は25年度内の成立にこだわった。しかし、参院側では石井準一幹事長(当時)が野党との協議を重視し、予算成立は4月にずれ込んだ。当然、高市の怒りを買った。
追い打ちをかけるように石井は4月に「参議院クラブ」も結成した。旧茂木派や旧二階派などを中心に議員が参加。参院幹事長が独自の政治基盤を強める形となった。


















