大車輪の活躍で高評価 楽天・福山を捨てたDeNAのセンス

「仙台のサブちゃん」としてフル回転（Ｃ）日刊ゲンダイ

　まったく笑えなかったであろう福山はほとんど出番がないままシーズン終了。その年、球団から５０メートル６秒台前半という俊足を生かした「野手転向」を打診されたが、その要請を断って戦力外となった。

　それが楽天に拾われ、大車輪の活躍。監督推薦でオールスター出場も果たした。入団初年度には代走でも起用された。ちなみに、福山は高校まで二塁手だったが、大学では「ピッチャーです」と嘘をついて野球部に入部した経緯がある。

　ＤｅＮＡ時代に８００万円だった年俸は、４年間で１０倍近くになった。こんなユーティリティープレーヤーを捨てるとは、ＤｅＮＡもつくづく“センス”がない。