育成→昇格のロッテ和田 高校野球未経験の異色の韋駄天男

快足を飛ばして本塁に滑り込む和田康士朗外野手（中央）／（Ｃ）共同通信社

「彼が高１の冬に入ってきたとき、足の速さと肩の強さには目を見張るものがありました。足だけではなく、バッティングの思い切りの良さも彼の長所です。高卒時、ＢＣリーグを選択肢として勧めましたが、まさかここまでになるとは……」

　２０１７年の育成ドラフト１位でロッテに入団して３年目。その圧倒的なスピードに惚れこむ井口監督は「代走のスペシャリスト」として期待するが、本人はもちろん、代走屋で終わるつもりはない。１８５センチ、７７キロとまだ細身の体を目いっぱいに使った豪快なフルスイングも持ち味。昨季は二軍で打率・２６４、６本塁打、２０打点、２３盗塁をマークした和田の目標はソフトバンクの柳田だ。