中島啓太がプロ転向で抱く「海外進出」の野望 大手マネジメント会社と契約で準備着々

中島はすでにマスターズにも出場（Ｃ）共同通信社

　注目選手のプロ入りだ。世界アマチュアランキング1位の中島啓太（22=日体大4年）が12日、日本ゴルフツアー機構（JGTO）を通じてプロ転向を発表。昨年、倉本昌弘、石川遼、松山英樹、金谷拓実に次ぐ、史上5人目のアマ優勝を飾ったパナソニックオープン（22日開幕）でプロデビューする。

　世界アマ1位選手に与えられる名誉の「マコーマックメダル」を2年連続で獲得した中島は今年、マスターズ、全米オープン、全英オープンのメジャー3試合に出場。いずれも予選は通過できなかったが、世界のトップと難コースで戦い、課題も見つかった。

　昨年は松山が優勝した米ツアーのZOZOチャンピオンシップで28位。米ツアーのトッププロ相手に戦えることを証明した。

　あるツアー関係者は、「遅かれ早かれ米ツアーでプレーすることになる」と、こう続ける。

「2020年から急速に力をつけてきた中島は同年のVISA太平洋3位、ダンロップフェニックス8位と結果を残し、昨年は東建カップで優勝した金谷に1打差の2位と、アマ時代からすでにプロと同じレベルでした。プロ転向がこの時期になったのも、メジャーの出場資格があったからで、日本のプロよりも貴重な経験を多く積んでいます」