最強打者は何番に置くべきか 「優れた打者ほど前に」 私が昔から「4番」にこだわらない理由
試合直前の雨は、勘弁してほしい。
開催中の秋季千葉大会も順延に次ぐ順延。木更津総合戦は台風、準々決勝の市原中央戦(7-0、7回コールド)は長雨で、当初の予定から何日も後ろ倒しになったんです。
室内練習場では打球がやたら速く見えますし、小雨の中でグラウンドに出られたとしても、打球は晴れた日とは違う。調子のいい打者を見極めるのが難しく、どんな打線を組めばいいのか、分からなくなってしまいます。そんな状況が続き、気が滅入っていました。
愚痴はこのくらいで、今回は私が苦悩した「打線の組み方」についてお話しします。
「チームの最強打者は何番に置くべきか」
日本では「最強打者=4番」のイメージが根強いでしょう。1番がどうにか出塁し、2番が走者を進め、3番、4番が還す──。それが王道だと言われてきました。ところが、データ分析が進んだ現代野球、特にメジャーでは「最強打者を1~3番に」という考え方もあり、さまざまな議論が交わされています。
実のところ、私は4番へのこだわりがまったくありません。いい打者ほど前に置きたい。これは指導者になった当初から変わらない感覚です。メジャーを先取りしていた、などと言うつもりはありません(笑)。先ほどの「王道」がどのくらいの確率で実現するのか、という疑問があるんです。
ノーアウトで1番から始まるのは初回だけという試合もあるでしょう。初回に三者凡退なら、次の回は4番が先頭打者になる。それなら、優れた打者ほど前に置いて、少しでも多く打席を回した方が合理的ではないか、というシンプルな考えです。
もっとも、打順は打率や長打率だけで決められるものではありません。選手ごとに持ち味が違うから、走力や出塁率など、それぞれの役割や打線のつながりを加味する必要があり、最強打者を4番に置くこともあります。これは、「4番こそ至高」という考え方とは別物です。
私の野球の根底にあるのは「守り勝つ野球」です。打線は水物ですが、投手を含めた守備には、ある程度の計算が立つからです。例えば、「次の相手なら3点以内に抑えれば勝機がある」と見当をつける。では、その勝機をつかむには、どう点を取ればよいか。試合展開を想像しながら、それぞれの打者をパズルのピースのように当てはめていきます。
ただ、想像していた展開になっても、狙い通りに点が取れるとは限らない。半分も当たれば大成功です。その半分を手繰り寄せるべく、日夜、頭を悩ませているのです。
打順は前日までに組みますが、当日の選手のコンディションを見て修正することもあります。そんな時は、「いつもより元気だな」「キビキビ動いているな」と、好印象を持った選手を直感で選ぶことが多いですね。



















