語り部の経営者たち
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銚子丸 石田満社長<2> 信金マンから小売業の世界へ
銚子丸は、1都3県に店舗展開する人気グルメ回転寿司だ。 1995年、亀有信用金庫に勤務していた石田のもとに、高校時代の友人から転職話が持ち込まれる。 仕事上、多くの企業と関わりのある…
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銚子丸 石田満社長<1>顧客満足度ナンバーワンの回転寿司
銚子丸は、日経トレンディなど主要雑誌数誌で軒並み顧客満足度ナンバーワンを獲得している人気の回転寿司店だ。100円寿司よりも単価は上がるが、ネタの良さで勝負をするグルメ回転寿司の中ではダントツの店舗数…
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セントラルスポーツ 後藤忠治会長<4>鈴木大地の金メダルを
東京五輪の申し子ともいえるセントラルスポーツ株式会社は、創業時のメンバーが競泳と体操選手だったことから、両種目のスクール指導から始まった。現在は全国に236店舗を運営し、会員は約43万7000人に達…
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セントラルスポーツ 後藤忠治会長<3>褒めて自主性を育てる
フィットネスクラブの草分けであるセントラルスポーツ株式会社は、1964年の東京五輪に出場した後藤が中心となって設立。競技者から経営者に転じて、5年半ほどしか経験がない中でのチャレンジだったが、77年…
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セントラルスポーツ 後藤忠治会長<2>選手から経営者に
セントラルスポーツ株式会社は現在会長の後藤忠治をはじめ、体操金メダリストの小野喬、遠藤幸雄、同じく銅メダリストの小野清子ら元東京五輪選手たちが立ち上げた会社。健康ブームなどの時代の波に乗って成長し、…
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セントラルスポーツ 後藤忠治会長<1>五輪出場が人生の挫折
1964年の東京五輪から56年ぶり、2度目の東京五輪が1年後に迫っている。フィットネス業界大手のセントラルスポーツ株式会社は、その56年前の東京五輪出場者たちがつくった会社だ。会長の後藤忠治は競泳選…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<7>自分で考えられる人材を育成
東京での支店長や業務用の営業部長を経て、塩澤賢一が大阪支社長に就いたのは2006年9月。48歳の時だった。130人を超える大組織であり、遠隔地にも支店が点在する。 「本社が言ってくる言葉を、自…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<6>「いつも頭上1mに包丁が…」
東京・吾妻橋支店時代、飲食店にビールなど酒類を供する業務用酒販店への営業で成果を上げた塩澤賢一。1992年9月、大阪支社市場開発部に異動となり、アサヒの牙城である大阪でも同じ業務用の営業に従事する。…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<5>業務用酒販店から反発を受け
スーパードライの大ヒットにより、経営危機を脱するアサヒビール。関東支店営業課で栃木県を担当していた塩澤賢一は、スーパードライが発売された翌年の1988年に結婚する。月曜午前に東京・京橋の支店で会議を…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<4>売れすぎて頭を下げつづけた
流れが少し変わったのは、1986年に入ってからだった。1月にCIが導入されて会社のロゴが変わり、2月にリニューアル発売の「アサヒ生ビール」(通称「コク・キレ」)に採用される。 テレビCMには…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<3>「社員は明るかったのです」
1981年にアサヒビールに入社し、京都支店に配属された塩澤賢一(60)。 京都でのアサヒのシェアは15%近くあり、全国平均の10%台前半よりは高かった。「10%を割ったら大変なことになる」と…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<2>会計士の勉強よりボウリング
「公認会計士になるぞ」――。1977年に慶大商学部に合格した塩澤賢一。会計士は得意の数学を生かせる職業であり、慶大からの資格試験合格者は、早稲田や中央、東大などを抑えて当時も今も、1位をキープし続けて…
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アサヒビール 塩澤賢一社長<1>理系志望だが数Ⅲでつまずく
「何しろ下町でしたから。勉強よりも遊び中心の子供時代でした。多摩川の河川敷で、週に3回は野球に興じていた」「それでも小4の時から近所にあったそろばん教室に通い始め、3級を取りました。そろばんのおかげか…
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竹下製菓 竹下真由社長<4>ブラックモンブランを超える挑戦
5月7日、令和の幕開けとともに「ブラックモンブラン」は50周年を迎えた。九州で絶大な知名度を誇るソウルアイスだ。1日20万本を生産、累計10億本以上出荷の超ロングセラーアイスをつくるのは、佐賀県にあ…
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竹下製菓 竹下真由社長<3>働き方改革を次々導入
看板商品「ブラックモンブラン」が今年50周年を迎える竹下製菓の若き5代目社長・竹下真由氏。7歳を筆頭に3人の子どもを育てる“母ちゃん”経営者でもある。大学院卒業後に外資系コンサルを経て、2011年4…
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竹下製菓 竹下真由社長<2>結婚し帰省…そこで感じた違和感
九州人が愛してやまない「ブラックモンブラン」をはじめとする冷菓・菓子を佐賀でつくり続けて125年以上の竹下製菓。若き5代目社長の竹下真由氏は大学院卒業後、ものづくりができるメーカーか商流で働こうとし…
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竹下製菓 竹下真由社長<1>若き5代目社長は超リケジョ!
雄大な雪山に「ブラックモンブラン」の色鮮やかな文字が映えるパッケージ。九州人にはすっかりおなじみのアイスクリームを、半世紀にわたり作り続ける老舗製菓会社が佐賀県にある。今年50周年を迎える竹下製菓の…
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メルシャン 長林道生社長<7>業界内で競争しながら世界へ
キリンが2011年3月に買収したベトナムのインターフード社。4月、社長に就任した長林道生を待っていた工場のストライキ。最初の1年間に3回発生した。しかし、2年目以降は現在まで一度も起きていない。 …
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メルシャン 長林道生社長<6>ベトナム現地社員がストライキ
キリンホールディングスが海外展開の一環として、ベトナムの飲料大手「インターフード社」を買収したのは2011年3月。調印式は東日本大震災が発生した3月11日、ホーチミン市で行われた。4月からインターフ…
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メルシャン 長林道生社長<5>不本意な人事も後で役に立つ
1年弱のフランス勤務を終えて、長林道生が日本に帰ったのは2004年3月。39歳の春だった。 渡仏前、キリンビールの担当役員も上司の部長も、「1年で今いる部署に戻す」と口を揃えていた。所属して…