経済ニュースの核心
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ミツカンのトップ交代と相続問題 創業家から初の女性社長
大手食品メーカーのミツカンホールディングス(愛知県半田市)は5月24日、空席となっていた社長に、中埜和英会長(70)の長女で創業家一族の裕子氏(45)が就任した。同社で女性が社長になるのは初めて。和…
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“リアル半沢”改革で三菱UFJ本店建て替え 特別顧問どこに?
「リアル半沢」が動きだした。4月1日に三菱UFJ銀行頭取に就いた半沢淳一氏(56)は、銀行が所有する本館を数年かけて建て替え、「MUFG本館」とする。と同時に、大手町・丸の内地区に9棟ある拠点を集約し…
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目標“10兆円” 政府が音頭「官製大学ファンド」の落とし穴
10兆円規模を目指す政府の大学ファンドが動き出した。今年度中にも運用を開始する方針で、今秋以降、運用委託会社の選定に入る予定だ。この動きに呼応するように「信託銀行、大手運用会社などがファンド受託に向…
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市場が懸念するSBIグループ総帥・北尾吉孝氏の蹉跌
「特捜が融資先のA社に入って、大物政治家へ金が流れていないか調べているとの真偽不明の情報が駆け巡っています」 市場関係者がこう話すA社は、横浜に本社を置く再生可能エネルギーを手掛けるベンチャー…
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“銀行と証券の壁”ファイアウオール緩和へ金融庁が調査へ
銀行と証券を隔てる「ベルリンの壁」が崩れる可能性が高まっている。「ファイアウオール」(銀行と証券の隔壁)と呼ばれる規制で、同規制が撤廃されれば、顧客は銀行サービスと証券サービスをワンストップで受けら…
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政投銀はタガが外れたのか?ワタミの実質メインバンクに
「これは本来、日本政策金融公庫の案件なのではないでしょうか。日本政策投資銀行には飲食・宿泊事業の審査ノウハウがあるとは思えないんですが……」 政府系金融機関OBがこう心配するのは、日本政策投資…
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東芝社長を突然辞任…車谷暢昭氏もう再就職先を見つけた?
東芝に買収提案していた英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」は19日、東芝に「(買収)検討を中断する」旨の書面を送った。事実上の買収撤回である。当初、CVCは7月上旬にも1株5000円で東…
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東証が3市場に再編へ…生き残りかけた企業のM&Aが急増する
「東証の市場再編で取引先企業から多数の相談が寄せられています」 メガバンクの幹部はこう明かす。東証は2022年4月に大企業の東証1部、中堅企業を中心とする2部とジャスダック、そして新興企業向け…
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群馬県大手信金の理事長にパワハラ疑惑…多数の社員が退職
群馬県の大手I信用金庫で理事長によるパワハラで多数の職員が退職に追い込まれた可能性があるとして、地元の労働基準監督署が注視している。この信金は2002年に地元の2信金が合併して誕生した、地元を代表す…
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日本郵政とテンセントが楽天に出資 中国へ流出は防げるか
「日本郵政のデータがテンセントに流れることがないような仕組みを構築する」 日本郵政の増田寛也社長は3月30日に記者会見し、資本・業務提携先の楽天が中国IT大手のテンセント子会社から出資を受ける…
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日本生命が保有株売却の動き…安定株主失い地銀は戦々恐々
日本生命が地銀株の売りに動く、しかも業績の低調な地銀株から優先して売るというので、地銀が戦々恐々となっている。 日本生命は2021年度から3年間で、保有する地銀の株式を簿価ベースで250億円…
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東日本大震災10年で今も揺れる福島銀 SDI HDが筆頭株主に
東日本大震災から丸10年が経過した。 この間、震源地域となった福島県の経済は、福島第1原発事故の影響もあり、まさに苦難の道を歩んできた。「震災復興ということで手厚い予算が配分され、一時は復興…
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旧三和銀行の遺産 店舗外ATMは“最高の持ち帰り店”に変身
駅前でよく目にする無人の銀行ATMコーナー。数坪の敷地にコンパクトに配置された数台のATMは立地のよさもあり利用する顧客は少なくなかった。しかし、それも過去の話になりつつある。コロナ禍の現在、こうし…
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みずほ系ヒューリックが大手企業の本社ビルを相次ぎ買収
外資ファンドも驚く勢いで都心の大手企業ビルを買収している不動産会社がある。メガバンク・みずほ系のヒューリック(吉留学社長)だ。東京・新橋汐留の電通本社を3000億円規模で買収したのに続き、同じく新橋…
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日銀のマイナス金利導入から丸5年「あと3年続く」の深読み
マイナス金利が導入されて2月16日で丸5年が経過した。短期金利をマイナスに引き下げることで期待インフレ率を押し上げ、物価上昇率を2%まで高めることを目指したが、いまだに2%の上昇は実現できぬまま、副…
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ユニゾHDに経営不安説 地域金融機関は固唾のみ行方見守る
いま地域金融機関経営者が背筋が寒くなる思いで見守る企業がある。オフィスやビジネスホテルを運営する中堅不動産会社「ユニゾホールディングス(HD)」(横浜市中区)だ。地銀幹部によると「ユニゾの大口社債権…
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ビジネス書「資本論」人気の背景 コロナで貧富の差拡大か
ビジネス書の売り上げランキング(ジュンク堂書店大阪本店調査)の第1位に斎藤幸平(大阪市立大学経済学部准教授)著「100分de名著 カール・マルクス<資本論>」(NHK出版)がなった。NHK・Eテレの…
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コロナ不況で中小企業が頼る「ネットファクタリング」とは
緊急事態宣言の延長でさらなる売り上げ減が避けられず、資金繰りに窮する観光業や飲食業などの中小事業者。その頼みの綱となっているのが「ネットファクタリング」だ。 ファクタリングとは売掛債権などを…
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ソフトバンクとKDDI急接近…浮上する統合話とそのハードル
KDDIがスマホ料金の新プラン「povo(ポヴォ)」を発表し、通信4社の低価格プランが出揃った。KDDIの「povo」は、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「SoftBank o…
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ブラックアウト寸前だった電力配給…中国の爆買いが背景に
年明け早々、寒波に伴う電力需要の増大に供給が追い付かず、一部の地方ではブラックアウト(広域停電)寸前だったことにお気づきだろうか。 電気事業連合会は1月10日に、「節電へのご協力のお願い」を…