小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

ブラックアウト寸前だった電力配給…中国の爆買いが背景に

公開日: 更新日:

 年明け早々、寒波に伴う電力需要の増大に供給が追い付かず、一部の地方ではブラックアウト(広域停電)寸前だったことにお気づきだろうか。

 電気事業連合会は1月10日に、「節電へのご協力のお願い」を出したが、社会的にはあまり深刻には受け止められていない。

 梶山弘志経済産業相も8日の記者会見で、「現時点で節電要請は想定していない」とし、電力会社間の融通などで対応できるとの見通しを示した。

 だが、九州電力や中国電力の使用量率は95%を超えていた。「九州電力送配電の“でんき予報”にいたっては一時、100%の数字を示したほどでした」(大手電力会社関係者)という。電力供給のマヒは大雪に苦しむ北陸・信越地方だけでなく全国規模で危機的な状況に陥っていたわけだ。

 その要因は、ガス火力発電に必要なLNG(液化天然ガス)の在庫・調達不足にある。「日本のLNG火力の依存度は約4割と高いのですが、世界的なコロナ禍による海上輸送路の混乱やタンカー不足が重なり思うように調達ができていない」(同)というのだ。だが、最大の要因は、コロナ禍をいち早く抜け出し、経済成長路線に戻しつつある中国のLNGの爆買いがあると指摘される。

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