健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

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石垣元気(健大高崎 群馬/投手・右投げ両打ち)

 健大高崎が2年連続5度目の夏切符を掴んだ7月27日の群馬大会決勝。

 八回から3番手で登板した最速158キロのドラ1候補は、前橋育英相手に圧巻の投球を見せた。150キロ超の直球を軸に、いきなり3者連続三振に打ち取ると、4イニングを無安打無四球の完全投球で勝利に貢献した。

 もっとも、今夏の県大会での登板は19日の3回戦と決勝の4イニングのみ。今春センバツ直前に左脇腹を故障したことが影響しているのだろう。

「センバツ後は日米スカウトが大挙する中、復活をアピールしましたが、石垣の周辺は、故障の再発を懸念していると聞きました。もっとも、ケガさえなければ、持っているエンジンはデカい。間違いなく、ドラ1の素材です」(パ球団スカウト)

 夏の甲子園でフル回転……とはいかないかもしれないが、プロとしてはある程度、評価が固まっている選手。酷暑下で行われる甲子園で無理をして、再び故障することだけは避けてもらいたいところだ。

「脇腹もクセになるなど嫌なところではありますが、ただでさえエンジンが大きい投手ですから、無理をして肩や肘に大きな負担がかかり、故障するのが一番怖い。実際、同級生左腕の佐藤龍月は昨春センバツで大活躍しながら、左肘側副靱帯損傷と疲労骨折が判明。靱帯を再建するトミー・ジョン手術に追い込まれた。この夏は球数や投球イニングなどをしっかり管理しながらの投球になると聞いている。プロではまず、ケガをしない体づくりから始める必要があるでしょう」(同)

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