声を放つ 当事者の証言
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湖東記念病院事件の冤罪被害女性が明かす「刑事は腐っているが検事は頭を下げてくれました」
2003年5月、滋賀県愛知郡(現・東近江市)の湖東記念病院で、意識の戻らない状態の男性入院患者Aさんが急死し、04年7月、同病院の看護助手だった西山美香さん(当時24)が殺人容疑で逮捕された。西山さ…
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北海道カレー店殺人事件 娘と孫を殺された男性「たった10年で出てきてしまうんですから、娘と孫の命の重さって何なのかと…」
「もうそろそろ出てくるっていう話なんですよ。何とも複雑な気持ちですよね」 私は、義理の息子であったネパール人の男に娘と孫を殺害された男性と話をしていた。 そろそろ出てくるというのは、そ…
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和歌山カレー事件 林真須美死刑囚と関係を断っている兄が密かに信じる「妹の無実」
1998年7月、和歌山市の夏祭りでカレーを食べた67人がヒ素中毒に陥り、うち4人が死亡した事件では、地元の主婦だった林真須美死刑囚(63)が逮捕され、2009年に死刑が確定した。だが、本人は一貫して…
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本庄保険金殺人事件 八木死刑囚の幼馴染み「金貸しもやっていたから金に困っていた様子はなかったな」
本庄保険金殺人は、八木茂死刑囚が自分の愛人を使って、3人の男たちと偽装結婚させ、多額の保険金をかけたうえで2人を殺害。身の危険を感じた3人目の被害男性が、マスコミに名乗り出たことにより明るみに出た。…
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首都圏連続女殺人事件 無罪確定後に人を殺めた老受刑者が文通で明かした罪への思い
今から50年前の1974年夏、首都圏で女性が乱暴され、殺害される事件が多発した。うち1件のOL殺人事件の容疑で逮捕された小野悦男受刑者が全事件の犯人であるかのように報道された。小野受刑者は91年、裁…
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吉田有希ちゃん事件 受刑者の母親は息子の無実を信じ…「脅されて自白したと言っている」
事件が発生したのは、2005年12月1日午後2時50分ごろのことだった。当時小学校1年生の吉田有希ちゃんが下校途中に連れ去られ、翌2日午後2時ごろ、連れ去られた現場から約65キロ離れた茨城県常陸大宮…
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「吉展ちゃん誘拐殺害事件」上告審の弁護人が明かす 犯人・小原保の知られざる主張
「戦後最大の誘拐事件」といわれる1963年発生の東京都台東区の4歳児・村越吉展ちゃん誘拐殺害事件。警視庁の名刑事・平塚八兵衛が執念の取り調べで犯人の時計修理工・小原保を自白させ、事件を解決した逸話は有…
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大阪姉妹殺害事件 元死刑囚の幼少時代を知る女性「お父さんが大酒飲みで、暴力を振るって…」
JR大阪環状線芦原橋駅で電車を降り、改札を出ると、片側2車線の広い幹線道路がある。その両脇に立つ高層建築のビルが目についた。 私は、2005年に発生した大阪姉妹殺害事件の現場に向かっていた。…
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九州3児殺害事件 無期懲役の男が語った壮絶人生 両親は自殺、元妻も重大事件の犯人…
2021年2月、福岡県飯塚市で41歳の男が養子の9歳男児を虐待して死なせたうえ、鹿児島市のホテル客室で無理心中を図り、3歳の長男と2歳の長女を首をしめて殺害した。男は自分も死のうと4階だった客室から…
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秋葉原無差別殺傷事件 加藤死刑囚の実家近くに住む老婆「問題のない子だったけど。どこで曲がっちまったのかね」
「貧しさがいけなかった」──。1968年から69年にかけて4人を殺害した永山則夫は、事件を起こした原因を問われ、そう答えた。 当時の日本には、まだまだ貧富の差は目に見えてあり、少年時代から漁港…
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川崎中1男子生徒殺害事件 「リーダー格」受刑者の手紙から垣間見えた幼い素顔
2015年2月、川崎市の中学1年生、上村遼太くん(当時13)が17、18歳の少年3人から凄惨なリンチを受けた末に殺害された。犯行の残忍さや悪質性から、加害少年3人は成人同様に刑事責任を問われ、懲役刑…
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茨城一家殺傷事件「役所が動き防犯カメラを設置していたら…」現場近くの自転車屋の経営者が悔やむ
見渡すかぎり水田地帯が広がり、農村地帯ならではの光景が広がっていた。殺人事件などとは無縁の土地にみえる。2019年9月に夫婦が殺害され、岡庭由征が逮捕された「茨城一家殺傷事件」。現場となった茨城県境…
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「ロボトミー手術」後遺症で医師宅を襲撃し復讐 犯人の獄中書簡から浮上した悲惨な晩年
1979年9月、元スポーツライターの男が東京都小平市の精神科医宅に押し入り、医師の妻と義母をナイフで刺して殺害した。男はこの15年前、医師から脳に「ロボトミー手術」を施されて後遺症に苦しみ、その恨み…
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1914年「新潟一家4人死刑事件」は『虎に翼』のモデル弁護士が悔やみ続けた冤罪事件
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子氏がモデルの猪爪寅子(伊藤沙莉)の半生を描くNHK朝ドラ「虎に翼」。寅子の所属事務所の所長・雲野六郎(塚地武雅)のモデルは、元日弁連会長の海野普吉弁…
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鳥取連続不審死事件 元死刑囚の隣家住人「臭いはすごいわ、ハエのわき方が尋常じゃなかった」
「臭いはすごいわ、ハエのわき方は尋常じゃなかったんね。窓がおはぎみたいに真っ黒になっているから何かと思ったら、全部、小バエだったんだよ」 2009年に発覚した、鳥取市内のスナックでホステスとし…
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大阪府立高校「髪の黒染め強要」訴訟 出身中学関係者が明かす女生徒の素顔
「生まれつき茶色い髪を黒く染めるように何度も強要された。精神的苦痛から不登校になった」 2017年10月、大阪府立懐風館高校の女生徒が教師らから受けた頭髪指導に関してそう主張し、府に約226万…
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松山ホステス殺人事件 地元のタクシー運転手は「福田和子かー、運がなかったんや、かわいそうや」と
「崩れそうな家が建っているって話だよ、親から行くなって言われた場所だから、行ったことがないんだよ」 松山ホステス殺人事件の犯人で、時効の3週間前に逮捕された福田和子。彼女が少女時代に暮らしてい…
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山口5人連続殺人放火事件 被害妄想で5人を殺した犯人の思考は弁護士ですら理解不能
2013年7月、山口県周南市の山あいの集落で1人暮らしをしていた60代の男が集落の4家族の家に侵入し、70~80代の住人5人を木の棒で撲殺、うち2家族の家に火を放った。5日後、現場から約1キロの山中…
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東電OL殺人事件の真犯人はどこに? ネパール人男性は「警察からマークしている4人のリストを見せられた」と証言
1997年3月、東京・渋谷区円山町にある、時代に取り残されたような木造の古ぼけたアパートの一室からひとりの女性の遺体が発見された。東京電力に勤めるOLだった。 容疑者として逮捕されたのが、ネ…
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廿日市女子高生殺害事件 犯人が死刑にならずに無念の父、共感して泣いた裁判員
2004年10月、広島県廿日市市の北口忠さん宅にナイフを持った男が侵入し、忠さんの長女で高校2年生の聡美さん(当時17)を刺殺、忠さんの母のミチヨさん(同72)も刺して重傷を負わせた。事件は長く未解…