著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

出版社リミアンドテッド代表。著作に、「平成監獄面会記」、同書が塚原洋一氏によりコミカライズされた「マンガ 『獄中面会物語』」(共に笠倉出版社)など。

神戸小1女児殺害事件の犯人が死刑判決破棄後、別の獄中者に明かした本心

公開日: 更新日:
君野が別の獄中者にあってた手紙のコピー(一部修正)/(提供写真)

 2009年の裁判員制度施行以来、裁判員裁判の死刑判決8件が控訴審で破棄され、そのたびに物議を醸した。うち1件が14年9月に神戸市で起きた小1女児殺害事件だ。

 私の手元には、この事件の犯人、君野康弘(58)が大阪拘置所に勾留されて裁判中、同拘置所に収容された別の獄中者A氏にあてた手紙のコピーがある。それには、こうつづられている(〈 〉内は引用。原文ママ)。

〈先週の歌ようスクランブルは、1970年代~1980年代の曲が何曲か流れてなつかしかったです〉

〈夕食マーボカレーはうまくて、とうふも食べました〉

〈7月20日は白身魚のかばやきが夕食で出ます。久々のごちそうですよ。楽しみですね!〉

 文章からは獄中生活を楽しむ様子がうかがえる。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,154文字/全文1,490文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明