(1)美容医療トラブルで一番件数が多いのは「糸リフト」
「医療問題弁護団が、2013年に行った『美容医療ホットライン』(℡03.6909.7680)では、糸リフト(吸収する糸によるフェースリフト術)のトラブルが多く、他にも眼瞼下垂手術や豊胸手術による相談が多く見られました」
最も多かった糸リフト術の被害例では、高額な料金にもかかわらず効果がほとんどなく、長く続く痛みや引きつれ、傷痕が残る、脱毛などがあり、施術の方法や合併症などの事前説明も不十分だったそうです。被害は、美容医療クリニックが多く存在する都市部に集中する傾向にあるとのことです。
「そのほか、高齢者の被害も目につきました。なかには効果がほとんどない治療に数百万円もの治療費を請求された80代の女性もいました」
この女性は、新聞の折り込み広告を見て都内の美容外科クリニックを受診。しわ・たるみが改善するという注射を1、2本打たれ数百万円支払ったそうです。事前の詳しい説明もなく注射の成分も知らされず、効果もほとんどなかったといいます。
実は、この例のように成分不明の薬剤の使用も大きな問題になっています。「日本美容外科学会」などが行ったアンケート調査(「美容医療における有害事象の実態に関する全国調査2021」)では国内で未承認の医薬品や材料を使ったために重い合併症や後遺症が残った例が報告されています。


















