(1)美容医療トラブルで一番件数が多いのは「糸リフト」
「数年前から一部の医療機関による美容医療のビジネス化が進み、トラブルも増えています。いわゆる『直美』問題も影響しており、美容医療の安全性や信頼を損なう恐れがあると憂慮しています」
こう話すのは長年、美容医療の安全と質の向上に尽力してきた朝戸裕貴独協医科大学特任・名誉教授、「日本美容外科学会」(JSAPS)の元理事長です。
ちなみに、「直美」とは、医師国家試験に合格し、2年間の初期臨床研修終了後、各基本領域診療科の専門研修を行わず、直接、美容医療の道に進むことを指します。
全国の消費生活センターに寄せられた美容医療に関する相談件数は、2020年度が2209件だったのに対し、2024年度は1万720件に急増、実際に危害に遭った件数も481件から898件へと2倍近く増加しています(「美容医療サービスの消費者トラブル、サービスを受ける前に確認したいポイント」政府広報オンライン)。
美容医療トラブルに詳しい三枝恵真弁護士(医療問題弁護団)によると、表に出ないだけで実際のトラブルや健康被害はもっと多いといいます。


















