阪神幹部の「巨人が優勝、ウチは2位でええ」は本当だった! “偉い人たち”の仰天ソロバン勘定
「というこっちゃわな」
と偉い人の目が笑った。この耳で聞いたから「2位でええ」はまるっきりウソではない。
どうしてそんなあほを、と巷の声は呆れたが、この話はちゃんと説明をつけておかないと、阪神の偉い人、つまり阪神電鉄の役員らがまったく能なしの、ただの笑いものになってしまう。もっと言えば今の時代なら敗退行為ととられて、オーナー会議などで糾弾されればおしまい。思えば、そこには悲しくもタイガースの、巨人隷属の歴史が透けてみえたのだ。
昔の甲子園球場は巨人戦だけが満員で、巨人以外のカードは1万人も入れば御の字。人気のタイガースといっても観客動員ではそんな程度である。あのばかでかい器で100万人を初めて動員したのが1962(昭和37)年。2リーグになって初めて優勝した、あのシーズンである。
ともあれ、球団は巨人戦をAカード、他をBカードと称し、AとBではチケット料金が違った。巨人戦で潤い、他のカードの赤字を埋めて、最後はぎりぎりの黒字。これで電鉄本社は「儲からんでも、赤字にならんかったらそれでよろしい」と。これが本音に近い偉い人の発想であった。


















