GRAPHIC
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「素顔の文士たち」田村茂著
著者の田村茂氏(1906~1987年)の名に覚えはなくとも、ほとんどの日本人は彼の作品を一度は目にしたことがあるはずだ。たばこを手に跨線橋にたたずんでいたり(表紙)、書斎で憂いを帯びたまなざしでほお…
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「百年の色街飛田新地遊郭の面影をたどる」土井繁孝撮影/飛田新地料理組合協力
江戸時代の遊郭のたたずまいが今も残る大阪市西成区の「飛田新地」。大正7年に開業し、100年の歴史を刻む色街だが、場所柄か、今も街並みの撮影さえ禁止されており、文献や映像などその歩みを伝えるものはこれ…
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「続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本」J・ウォーリー・ヒギンズ著
1956(昭和31)年に初来日、その2年後から日本に住む根っからの「撮り鉄」アメリカ人が撮影した昭和30年代の東京と日本各地の鉄道、そして当時の日本の風景写真を編んだビジュアル新書。当時は超ぜいたく…
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「TRANSIT THE PORTRAITS」euphoriafactory著
世界各地を旅して、その土地の魅力と人々の暮らしを美しい写真とともに伝えてきたトラベルカルチャー雑誌「TRANSIT」。これまでに100カ国以上を紹介してきた同誌で発表された各国で出会った人々のポート…
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「ワールド・ロードトリップ」ゲシュタルテン編
暮らすように旅をする人々とその相棒となる愛車の改造例を紹介するビジュアルブック。 「料理を学び、高級レストランで働くことを目標にしてきた」フランス人シェフのセシールとシモンは、そんなシェフとし…
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「東京」中野正貴著
オリンピック開催で世界中から注目される東京を30年以上にわたり撮り続けてきた写真家の作品集。 「東京主塔」と名付けられた冒頭の章では、さまざまな場所から眺めた東京タワーの風景が並ぶ。著者は東京…
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「MINIATURE TRIP IN JAPAN」田中達也著
身の回りの日用品をまったく別のものに見立てるアート「MINIATURE LIFE」で知られる著者の最新作品集。日本文化をテーマにした本書では、日本各地の風景や風物、行事などを意外な日用品を用いて再現…
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「京大吉田寮」平林克己・写真、宮西建礼/岡田裕子・文
退去問題にゆれる現役最古の学生寮「京都大学吉田寮寄宿舎」の今を記録したフォトドキュメント。 同寮の現在の建物は、1913年にそれまで利用していた第三高等学校寄宿舎(1889年竣工)をいったん…
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「日本の美しい幻想風景」写真:日本風景写真家協会
通勤途中の車窓からの風景や自宅近くの公園など、日常の見飽きている景色も、天候や時間帯など、さまざまな条件が揃うと初めて見るかのように感動的な光景となることがたまにある。日常の風景でさえこうなのに、た…
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「Cabin Porn Inside 小屋のなかへ」ザック・クライン編
周囲に人の気配を感じない深い森の中の小屋で、誰にも気兼ねすることなく趣味に没頭したり、読書にふけったり、またはあえて何もしない、そんなぜいたくな時間を過ごすなど仕事に追われる現代人にとっては夢のまた…
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「世界の祭りと衣装」パイ インターナショナル編
グローバル化にもめげず、それぞれの土地に受け継がれ、大切に守られてきた地域の祭り。住人たちがそのときばかりは、民族衣装を身にまとい、和気あいあい、時には熱狂的にひとときを過ごす祭りは、各民族・地域の…
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「日本夜景遺産15周年記念版」丸々もとお、丸田あつし著
「日本夜景遺産」とは、一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」が認定活動を行う「後世に伝え、残したい夜景」のこと。2004年に始まり、「自然夜景遺産」「施設型夜景遺産」「ライトアップ夜景遺産…
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「熊本城写真集」馬場道浩著
2016年4月の熊本地震によって損傷した熊本のシンボル「熊本城」。県民たちの心のよりどころでもあるこの城の復旧には、およそ20年かかるとされている。それでも今秋には大天守の外観修復を終え、特別公開に…
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「東京夜行」マテウシュ・ウルバノヴィチ著
東京各所の味のある店舗を精緻なイラストで描いた「東京店構え」で人気のポーランド人イラストレーターの新たな作品集。今回のテーマは、夜の東京だ。 東京に住み始めたばかりの頃、不安を抱えながら毎夜…
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「ユネスコ 世界の無形文化遺産」マッシモ・チェンティーニ編著 岡本千晶訳
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、世界各地で失われつつある伝統や文化を保護して次世代に伝えていくため、2003年に無形文化遺産保護条約を採択。その対象は、口承による伝統・表現から芸能、儀式や祭…
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「ここでしか味わえない非日常の世界!」ナショナルジオグラフィック編著、大島聡子訳
天の配剤としか言えないような自然の風景や、千載一遇の出あい、そして肉眼ではとらえられない驚異の瞬間など、誰もが見ようと思っても、見られるものではない、さまざまな珍しいショットを集めた写真集。 …
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「昭和モダン建築巡礼完全版1945―64」磯達雄・文/宮沢洋・イラスト 日経アーキテクチュア編
1945年から64年までの激動の20年間に国内で竣工して今も残る(取材時)名建築を巡り、写真とイラストで紹介するビジュアルリポート。 太平洋戦争さなかの1945年に竣工した「岩国徴古館」は、…
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「子どもと一緒に覚えたい貝殻の名前」東海大学海洋学部・海洋科学博物館/監修 加古川利彦/絵
海水浴の折などに浜辺で拾った貝殻は、子どもにとっては大切な宝物。いや、大人でも見つけると、つい拾わずにはいられない不思議な魅力を貝殻は持っている。 生物の死骸なのに、そんなことはみじんも感じ…
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「長襦袢の魅力」岩田ちえ子、中村圭子、中川春香編著
和装がハレの日の装いになって久しく、長襦袢と耳にして、特に若い男性はそれがどんなものかイメージするのが難しいのではなかろうか。長襦袢は、着物の下に着るもので、現在は和装時の下着のイメージが強いが、か…
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「ペンギン大図鑑」デイビッド・サロモン著、出原速夫、菱沼裕子訳
鳥なのに、空を飛ぶことはできない。しかし、泳ぎは達者。その上、幼児のようによちよち歩く姿に人間はすっかり心を奪われて、水族館では不動の人気を誇るペンギン。本書の著者も、そんなペンギンに魅了されたひと…