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「長崎の痕」大石芳野著
1945年8月9日、人類史上2番目の原子爆弾が長崎に落とされた。当時の長崎の人口約21万人の3分の2にあたる約15万人もの市民が、瞬時に死傷。その後も原爆症で次々と亡くなり、原爆死没者は17万922…
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「恐竜の教科書」ダレン・ナイシュ、ポール・バレット著、小林快次ほか監訳 吉田三知世訳
現在は人類が我が物顔で暮らしている地球だが、かつてこの星に君臨していたのは恐竜たちだった。約2億3000万年前の三畳紀に出現して以来、約1億6000万年にわたって我が世の春を謳歌した恐竜たちは、66…
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「検証 平成建築史」内藤廣、日経アーキテクチュア著 日経アーキテクチュア編
時代は平成から令和へと移り、世の中はお祝いムードに包まれている。一方で、さまざまなジャンルで「失われた30年」とも呼ばれる平成時代を総括する動きも活発だ。本書もそうした一冊で、平成という時代が「建築…
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「台北・歴史建築探訪」片倉佳史著
台湾の台北市内に今も残る日本の統治時代(1895~1945年)の歴史的建築物を紹介するビジュアルブック。台湾在住の著者が、15年の歳月をかけて取材・調査した成果をまとめた力作だ。 日本統治時…
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「東京夜景」堀寿伸著
東京スカイツリーの地上350メートルの「天望デッキ」や地上450メートルの「天望回廊」からの眺めは、東京どころか関東平野一円を眼下に収める大パノラマ。夜ともなると、その眺めは歓楽街の瞬くネオンや、行…
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「世界のかわいい家」パイ インターナショナル編
今ではごくまれになってしまったが、かつては地方に行くと観光地でもないのに藁ぶき屋根の家に遭遇することがよくあった。それがまだ現役で使われている場合は、往々にして周囲の景色と相まって、一幅の絵画のよう…
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「MOONSHOTS」ピアーズ・ビゾニー著 佐藤 健寿監修
ちょうど50年前の夏、2人の宇宙飛行士が人類史上初めて、地球以外の天体に降り立った。アポロ11号のアームストロング船長と、オルドリン宇宙飛行士による月面着陸だ。アームストロング船長の「これは一人の人…
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「新装版谷崎潤一郎文学の着物を見る」大野らふ、中村圭子編著
耽美的な作品で今も根強い人気を誇る作家・谷崎潤一郎の代表作「細雪」は、着物を愛する女性たちのバイブルのような作品だという。何度も映画化や舞台化され、出演した女優たちの華やかな着物姿に引かれるからだ。…
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「ドライブイン探訪」橋本倫史著
ファミリーレストランやファストフード店に取って代わられ、姿を消しつつある全国のドライブインを巡るビジュアルルポルタージュ。 10年前、原付で日本各地を巡る旅をしていた著者は、九州の国道10号…
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「世界のキレイでこわいいきもの」パイ インターナショナル編 新宅広二監修・執筆
その美しさに見惚れて、うかつに手を出すと痛い目に遭いそうな生き物たちを世界各地から集めたポケット写真集。 動物の中でも好き嫌いがはっきり分かれるのが爬虫類だろう。好きな人には、あのひんやりと…
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「世界の美しい橋」パイ インターナショナル編
世界各国のえりすぐりの橋を収めたポケット写真集。 冒頭を飾るのはイタリア・ベネチアのカナル・グランデ(大運河)に架かる、かの有名なリアルト橋。大理石造りのこのアーチ橋は、ベネチア観光の目玉の…
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「天井美術館」五十嵐太郎、菊地尊也著
世に名建築と呼ばれる建物は、設計者の世界観や美意識が隅々にまで行き届き、みじんも破綻がない。もちろん利用者や訪問者が普段は見上げることがないような天井にも一切の妥協がない。 本書は、そんな名…
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「文豪の猫」アリソン・ナスタシ著 浦谷計子訳
かのエドガー・アラン・ポーは、「猫のようにミステリアスな作品を書けたらいいのだが」と語っていたという。彼の愛猫のカタリーナは、いつも執筆中の主人の肩の上に長々と身を横たえていたそうだ。 作家…
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「飛翔 野生の瞬間」真木広造撮影・監修
大空を自在に飛び回る野鳥たちの生き生きとした姿をとらえた写真集。書名通り、図鑑などではなかなかお目にかかれない鳥たちの貴重な飛翔シーンばかりを収録する。 表紙は餌を求め雪原を飛ぶハギマシコの…
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「旅と冒険の人類史大図鑑」マイケル・コリンズ監修、サイモン・アダムズ、R・G・グラントほか著、西崎香ほか訳
私たちの祖先は、定住するまで何千年もの間、遊牧民として生きてきた。そして、定住後も交易や戦争、巡礼、入植や征服など、さまざまな理由から移動=旅を繰り返す一方で、好奇心に突き動かされるように、未知なる…
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「辺野古 海と森がつなぐ命」中村卓哉著
民意に反して普天間基地の移転を強引に進める政権は、ついに辺野古の埋め立て工事に着手し、青かった海は投入された土砂によって茶色く濁ってしまった。 本書は、基地問題で揺れる辺野古のかけがえのない…
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「ニッポン 離島の祭り」箭内博行著
昨年、日本の「来訪神 仮面・仮装の神々」がユネスコの無形文化遺産に登録されたとのニュースで、おなじみの「男鹿のナマハゲ」らとともに紹介された「悪石島のボゼ」(鹿児島県)や「宮古島のパーントゥ」(沖縄…
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「まぼろしの奇想建築」フィリップ・ウィルキンソン著、関谷冬華訳
オリンピックまで2年を切り、さまざまな関連施設がTOKYOに姿を現しつつある。しかし、覚えておられるだろうか。いま建設中の新国立競技場は、国際コンペで選ばれた世界的建築家、ザハ・ハディッドのプランが…
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「グッとくる横丁さんぽ」村上健著
繁華街には必ず、少々のいかがわしさを漂わせ、酔客を招き寄せる横町や路地がある。そんな日本各地の「裏通り」を訪ね歩くイラストエッセー。 チェーン店や老舗が並ぶ大通りに比べて、横町や路地に軒を連…
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「どこへ行っても犬と猫」安彦幸枝著
愛犬家や愛猫家は、自宅でかわいい「うちの子」が待っているのにもかかわらず、外出先でもついついよその家の犬や野良猫に目がいってしまうものらしい。そのうち、顔馴染みの犬や猫ができたりして、家で待っている…