語り部の経営者たち
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ツインバード工業 野水重明社長<4> 消費者の声をかたちに
2011年、社長に就任して最初の半期決算はわずかながらも赤字になった。地デジ開始やエコポイントの導入で家電業界が好調だった前年の反動や、円安になって海外生産にも影響が出たためだ。 その直後、…
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ツインバード工業 野水重明社長<3> 代表は2人もいらない
2003年、野水氏が本社に帰任すると、ツインバード工業は業績不振にあえいでいた。 翌年、営業副本部長として東京支店に赴任すると、最初の仕事は、信用回復のために赤字決算書を持って、取引先に再建…
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ツインバード工業 野水重明社長<2>香港でゼロから市場開拓
野水社長は、家族経営を中心に2000社以上の金属加工企業が集まり、「日本で一番社長が多いまち」と言われる燕三条地域で生まれ育った。 「幼稚園のころから手伝っていました。スプーンをビニール袋に入…
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ツインバード工業 野水重明社長<1>自社冷却技術が宇宙へ
ツインバード工業は、アイデアあふれる製品を世に送り続けている小型家電メーカーだ。多品種小ロット生産ができるため、大手が手を出さないようなニッチな製品を速やかに製品化するのが得意で、ハンディーアイロン…
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コールマンジャパン中里豊社長<6>課題は若者へのアピール
ロレアルに11年間勤め、実績を挙げるうちに中里には「どうせやるなら社長をやってみたい」「化粧品以外の世界も見たい」との思いが湧き起こってきた。中里は意を決し、42歳でロレアルを退社する。一時期、外資…
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コールマンジャパン中里豊社長<5> ロレアルで多くを学ぶ
29歳で丸紅を退社した中里は「放浪生活」に入った。 「1年強、タイ、インド、シンガポール、マレーシアといったアジアの国を旅行し、そして4カ月間、ブランドマネジメントのさらなる専攻のため、自費で…
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コールマンジャパン中里豊社長<4> 一念発起してMBA留学
「いろいろなことができる会社、海外に行けるチャンスがあるところ」と丸紅に就職したものの、待っていたのは意外と地味な世界だった。 「商社には勝手に派手なイメージを抱いて入社しましたが、実際は予算管…
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コールマンジャパン中里豊社長<3> 横国大ヨット部に入部
転勤の多いサラリーマンの家庭で育った、コールマン ジャパンの中里豊社長は、大阪の小学校、愛知の小学校と転校し、そして小学生生活の後半と中学時代は東京で過ごした。そして高校時代を米国で暮らすことになる…
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コールマンジャパン中里豊社長<2> 渡米して受けた衝撃
東京学芸大学付属大泉小で中里が打ち込んだのはサッカーだ。 「小学校5年の時の部活でサッカー部に入って、そのままサッカー漬けになりました。中学校もそのまま学芸大学付属大泉中学校に進みましたが、そ…
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コールマンジャパン中里豊社長<1>転校繰り返した子供時代
米国発祥のキャンプ用品の老舗ブランド「コールマン」。日本法人のコールマン ジャパンは昨年、創立40周年を迎えた。すっかり日本のキャンプ市場でもリーディングブランドとして定着している。 このコ…
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花まる学習会 高濱正伸代表<4> 家庭の中心は母親と認める
花まる学習会の高濱氏が授業やサマースクールと並んで力を注ぐのが、保護者を対象とした講演会だ。年間100回以上「母親だからできること」「算数脳の育て方」などのテーマで保護者たちに語りかける。今回は日刊…
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花まる学習会 高濱正伸代表<3>90分ノンストップ授業の中身
東大を3浪4留し、29歳でようやく卒業した。その後は大学院に進み、予備校講師も続けていたが、「定職に就いていないことが原因で、大きな失恋をした。それもあっていよいよ就職活動を始めました」。 …
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花まる学習会 高濱正伸代表<2> 栗林中将の忘れ形見の一言
「メシが食える大人に育てる」という、一風変わった学習塾を展開する花まる学習会代表の高濱氏。3浪となって「次の受験の頃には20歳。さすがにまずい」と単身上京して勉強に打ち込み、どうにか東大理科2類に合格…
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花まる学習会 高濱正伸代表<1> メシが食える大人に育てる
子どもを「メシが食える大人」に育てることを標榜し、サマースクールなどの野外体験も開催する「花まる学習会」。1993年に始まった学習会の噂は口コミで広まり、母親たちが教室探しや会員集めを手伝うなどして…
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四万十ドラマ畦地履正社長<4> 手がけた道の駅には大勢の人
高知県の四万十町に「四万十ドラマ」という地域おこしの会社がある。代表の畦地履正は、数々の地域特産品の開発者として各地に呼ばれ講演をしている。 2007年から同社は道の駅の企画および運営管理を…
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四万十ドラマ畦地履正社長<3> 箱物ではなく考え方を作る
畦地履正は高知県にある地域おこしの会社「四万十ドラマ」の社長だ。彼は自社について、「地域商社」という言葉で説明している。 「地域の人たちと一緒になって商品開発をし、できた商品を流通に流す、ある…
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四万十ドラマ畦地履正社長<2> 最初の商品は売上げ2億円超
畦地履正は最後の清流、四万十川流域で地域おこしの会社「四万十ドラマ」の社長をやっている。特産の農産物をそのまま流通に乗せるだけではなく、新しい商品に仕立て直すのが彼の仕事だ。会社の本拠地、商品の加工…
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四万十ドラマ畦地履正社長<1> 地域商社と呼ばれています
畦地履正は高知県にある「四万十ドラマ」という会社の代表取締役だ。同社は県下西部の町、四万十町にあり、地域の振興、商品開発をやっている。従業員は30人、売り上げは7億円。 東京だったら、中小企…
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松屋 秋田正紀社長<8> GINZAスペシャリティストアとして
松屋では2010年ごろから、ラグジュアリーブランドをさらに強化して2階に集結させようという計画をスタートさせた。 その中でも、秋田社長が特に力を注いだのが、英国の女王エリザベス2世が戴冠式の…
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松屋 秋田正紀社長<7>大震災や爆買いをブーム乗り越えて
2001年のグランドリニューアル以後、当面は順調だったものの、そこにやってきたのが、08年のリーマン・ショックだった。売り上げの1割が、突然消えたかのようになくなった。 その状況を脱して、数…