巻頭特集
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狙いは案の定首切り自由化 馬脚を現した働き方改革の正体
通常国会では連日、予算委員会が開かれているが、米国のトランプ大統領への対応と「働き方改革」に質問が集中している。 看板政策に掲げる働き方改革の一環として、安倍政権は長時間労働の見直しを進める…
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世界が抗議の中の軽挙妄動 日米首脳会談の危うさと醜悪
全米が騒然としている。トランプが発した「大統領令」に対する抗議の声がどんどん広がっている。 ニューヨーク・ケネディ国際空港では数千人が「彼らを入国させろ」と抗議。デモはワシントン、シカゴ、サ…
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トランプショックのどさくさ紛れ アベノミクス“白旗宣言”
「TPP永久離脱」に「日本車攻撃」。連日のトランプ・ショックにすっかりかき消されてしまったが、先週25日に内閣府が経済財政諮問会議に示した試算は衝撃的だった。国際公約している2020年度の基礎的財政収…
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気鋭の学者の予言通り 安倍対米外交で「2度目の敗戦」
なにからなにまで的中していて、怖いくらいだ。 「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領に対し、安倍首相はどう対応するのか。日本の国益のために少しは気概をみせて戦うのか、それとも完全に屈服するのか…
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自衛隊海外派兵も トランプさま「朝貢外交」で国が変わる
「G7第1号」の称号を英国のメイ首相に奪われ、早期のトランプ米大統領との会談実現に焦る安倍首相だが、2月10日を軸に最終調整しているらしい。きのう(26日)の衆院予算委員会でも自民党の小野寺五典元防衛…
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それでもヒラリーよりはマシか 強欲資本主義なれの果て
トランプ米大統領が就任早々、フル回転で世界を揺さぶりまくっている。TPP離脱など、オバマ前政権の方針をひっくり返す大統領令を連発。25日もメキシコ国境での壁建設や、シリアなど中東・アフリカ7カ国から…
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だったら返上すべきだ 「五輪に共謀罪は必要」の大ペテン
本気でやるつもりだ。2020年の東京五輪と抱き合わせで「共謀罪」の創設を企んでいる安倍政権。ついに国会の場で、安倍首相がその黒い野望を明言した。 23日に衆院本会議で行われた代表質問で、「テ…
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東芝破綻危機でも懲りないのか 悪魔の国策“原発ビジネス”
〈国家に有用なる機械を製造して奉公の誠を尽くし、世の公益を広めん〉――。「東洋のエジソン」と称された江戸~明治時代の天才発明家で、「東芝」を創業した田中久重氏の目には、崖っぷちに立たされた今の現状はど…
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トランプショック 歴史の必然に希望的観測の能天気<下>
これまで日本は、米国から派兵要請があっても、憲法9条が海外での武力行使を認めていないことを根拠に断ることができた。しかし、今後はそうはいかない。安倍政権が憲法解釈を変え、拙速に集団的自衛権の行使容認…
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トランプショック 歴史の必然に希望的観測の能天気<上>
就任演説でも「米国第一」の考えは1ミリたりともブレなかった。トランプ新大統領(70)は、失業や貿易赤字に米国民が苦しむ現状を「アメリカの殺戮」というドギツイ言葉で表現し、「保護こそが偉大な繁栄と力に…
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自画自賛と自己陶酔の安倍演説 この国こそ政権交代が必要
これから世界はどうなってしまうのか。当のアメリカ国民さえ不安を強めるトランプ政権がスタートした。世界中がトランプの大統領就任に固唾をのみ、アメリカ国民が危機感を強めているのは、一言で言えば、あの男は…
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まだTPPに固執の笑止…「化石」化しているアホノミクス
「米国ファースト」を掲げ、保護主義に向かうトランプ次期米大統領の就任を間近に控えた17日、英国のテリーザ・メイ首相がEU離脱についての基本方針を発表した。資本主義と自由貿易を柱としてきた世界秩序がいよ…
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壮大なペテン 「共謀罪はテロ対策」という真っ赤なウソ
大新聞が17日の朝刊で一斉に、〈「共謀罪」対象半減へ〉と報じていた。対象となる犯罪を、原案の676から300前後まで減らすことを政府が検討しているという内容で、「懲役・禁錮4年以上の重大な犯罪」の種…
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民意とメディアを手玉の安倍政権 巧妙化する独裁の進行
ホンマかいな? と首をかしげたくなる奇っ怪な数字だ。JNNが14、15両日に行った世論調査で、安倍内閣の支持率が前月から6ポイントも上がって67%になったという。不支持率は5.1ポイント下がって31…
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案の定のデタラメ都政 豊洲は中止、五輪は返上が当たり前
〈生鮮食品を扱う市場として、食の安全・安心を十分確保していくことができます〉――。東京都中央卸売市場が作成した「築地市場の移転整備 疑問解消BOOK」に載っているPR文は一体、何だったのか。 「…
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日本はどうなる? トランプの経済政策と資本主義の終焉
当選後はじめての会見で何を言うのか、世界中が注目した11日のトランプ次期米大統領の会見。「国境税」の導入に意欲を見せるなど、選挙戦で主張してきた保護主義政策を下ろす気はないようだ。これまでに指名した…
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残業なし、賃上げ、経済成長というバラ色の虚構が安倍政治
大メディアによると、20日召集の通常国会での最大のテーマになるらしい。安倍首相が「断行の年」と意気込む「働き方改革」のことである。 昨年末に安倍政権は、非正規労働者と正社員の不合理な格差をな…
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審議前に生前退位を既成事実化 この国に国会は必要なのか
11日の新聞各紙が、一斉に1面トップで天皇の生前退位シナリオを報じたことには驚いた。前日10日に産経新聞が「新元号平成31年元日から」の見出しでデカデカと報じた内容とほとんど同一の横並び報道で、「政…
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紛争大歓迎 “戦争屋”安倍政権「死の商人」利権の腐臭
「戦争の惨禍は、二度と繰り返してはならない」。昨年12月27日。米ハワイ・真珠湾の追悼施設「アリゾナ記念館」をオバマ大統領と一緒に訪れ、世界に向かって「不戦」と「平和国家」を誓った安倍首相。このメッセ…
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気がつけば敵をつくるだけに終わっている安倍外交の正体
この判断が歴史の分水嶺となるのではないか。 韓国・釜山の日本総領事館前に少女像が設置された問題。日本政府が決定した対抗措置の一環で、9日、長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事の2人が一時…