大の里が“横綱病”払拭? 関係者もビックリな「ガムシャラ」は好転の兆し
「あれだけガムシャラな姿も珍しいですね」
現場に居合わせた角界関係者が目を丸くした。
4日に行われた9月場所(13日初日)の稽古総見。横綱大の里(26)は15番で10勝5敗。綱とりを目指す霧島とも11番相撲をとり、5勝6敗だった。
見守った八角理事長(元横綱北勝海)は「腰が高い。今場所も苦戦するだろう」と苦言。本人も「課題の方が多い」と、反省しきりだった。
5月場所は左肩の故障で全休し、先場所も9勝6敗と低空飛行。大関と三役時代を含め、昨年まで賜杯を5回掴んだ横綱が、もがき苦しんでいる。
左肩はまだ万全とは言えず、大の里も「状態は良くなっている」と話すのみ。その影響か、これまで幾多の相手を吹き飛ばしてきた立ち合いはパワーダウン。先場所はそれが顕著だった。
八角理事長の言うように苦戦が続きそうだが、冒頭の関係者は「良い兆候もある」と、こう続ける。
「腰高は本人が一番理解し、苦しんでいる。この日は霧島との相撲で、立ち合いと同時に右のかち上げを仕掛けたものの、右腕を手繰られて相手ペースに持ち込まれた。腰が高いから、技を見切られてしまう。ただ、『負けてもいいから全力を出そう』という姿勢は評価してもいいのではないか。番付上位、特に横綱ともなるとプライドが邪魔するのか、『稽古でも人前で転がされたくない、負けたくない』と思いがち。大の里にもその傾向があったが、この日のガムシャラな姿勢を見る限り、今後は心配ないでしょう」
大の里は初土俵からわずか13場所で横綱に昇進。190センチ、188キロの体格と素質が突出しており、技術を十分に身に付ける前に土俵の頂点に立った。裏を返せば、伸びしろはまだまだあるということなのだ。


















