「認知症」を知るための20週間
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「家族の思い」「感情の揺れ」をリアルに描いた本5作品
親が認知症になったら、家族はどのような思いを抱え、生活はどのように変わるのか。そして、認知症になった本人はどのような感情を抱くのか――。参考になるのは、認知症をリアルに描いた作品だ。今回は5つの本を…
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ネットで話題の「注文をまちがえる料理店」に行ってみた
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」 ガラスの開き戸に書かれた文言。宮沢賢治の寓話「注文の多い料理店」の一節だ。 そのネーミングを意識したのか、都内某所で「注文を…
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家族はどこまで責任を取らなくてはならないか
認知症患者を巡る事故が相次いでいる。 昨年10月には、横浜市港南区で小学生の列に軽トラックが突っ込み、1年生の男児が死亡。この事故では、認知症の男性(88)は不起訴となった。また、13年8月…
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問題行動の陰に問題介護あり 排泄ケアで治まりやすい
介護殺人を取り上げたテレビ番組があった。介護で心身共に追い詰められた家族が、認知症を患う家族を殺す。そんな姿が描かれていた。 「最初は『よく取材したな』とびっくりしました。しかし途中で嫌気が差…
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本紙記者の後悔 「父はアルコールが原因で発症した」
父は昭和19年生まれの73歳。まだまだ“現役”と言っていい年だ。しかし2年前に認知症と診断され、現在、特別養護老人ホームに入所中。要介護度は4だ。 若年性アルツハイマー症? いや、そうではな…
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北欧発祥のタッチケア 帰宅願望がなくなり徘徊行動が減る
スウェーデン発祥のタッチケア「タクティールケア」が、介護現場で普及しつつある。日本で正式にスタートして10年程度にもかかわらず、医療職、介護職に携わる人々からの支持は高い。体験セミナーの参加者数は累…
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「静かで安定した施設」は裏で何かをしているのか?
介護にかかわるさまざまな人が“まじくる”場「つどい場さくらちゃん」を主宰する丸尾多重子さんは、ヘルパー1級の研修で目にした光景を今でも忘れられないという。 それは、ある特養での実習だった。何…
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おしゃべりが機能改善 仲良しとの昔話で脳の血流が増える
おしゃべりは認知機能改善に役立つ――。2012年、NHKの番組で、あの「きんさんぎんさん」のぎんさんの4人娘たちの元気な姿が紹介され、話題になった。当時、4人の平均年齢は93歳! 3人は夫に先立たれ…
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湯原昌幸さんはどうやって母親の認知症に気付いたのか
母は下町育ちの肝っ玉母ちゃんでした。 7人兄弟姉妹の長女で、早くに亡くなった母親の代わりに下の子の面倒を見ていたようです。家事一切に手を抜かず、障子のさんのほこりまで見るような潔癖症の女性で…
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世界の研究機関が認めた セックスの頻度が高いとボケない
週刊誌で特集される“死ぬまでSEX”な生き方。これは、認知症予防にも大きな効果が期待できるという。世界の研究機関が次々に明らかにしている。 例えば、オランダのアムステルダム自由大学医療センタ…
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電車事故にも対応 人気の「認知症保険」は役に立つのか
団塊の世代が75歳を越える2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると考えられている。患者を支える家族は大変だ。家計経済研究所の調べでは、認知症かどうかで、在宅介護にかかる年間費用は60万…