本で読み解くNEWSの深層
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中東世界の顔を知る
日本人にとってわかりにくい異文化世界が中東。その知られざる顔を見よう。 ◇ シリア北部から北東部にかけて広がるロジャヴァ。もとはクルド人とアラブ人が共存する地方で、ほかにアルメニア人、…
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台湾に学ぶ
コロナ騒ぎで対策のすばやさが話題の台湾。その歴史には学ぶところが多い。 ◇ 日本よりほぼ1カ月先行して、マスク転売禁止や入国制限、開校延期などの対策を打ち出した台湾。他方では経済対策に…
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脳を知る
急速に進むデジタル化と高齢化。そんな時代に「脳」はどうなっているのか。 ◇ 読書をしていると心中(脳内)だけが別の世界に飛び立ってしまったような気になることがある。まさに「夢中」になる…
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時間の謎
未曽有の事態が頻発し、時代の混迷が明らかな現在。書店では「時間」の謎を問う新刊が目立っている。 ◇ イタリアの量子物理学者が書いた世界的ベストセラーとして評判の本。物理学の話以外にも美…
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地球外生命体
NASAのケプラー宇宙望遠鏡の観測データが、未知の太陽系外惑星が多数存在する可能性を示唆。地球外生命体へのロマンが盛り上がっている。 ◇ 「ハビタブル」とは「すむことができる」の意味。つ…
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世界のダークサイド
「ダークサイドに落ちた」はスター・ウォーズだけじゃない。ネットから人間関係までいまやこの世界はダークサイドだらけだ。 最近の若手社員。わからないことがあっても上司や先輩にたずねず、すぐにネット…
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香港反乱
中国の強権に真っ向から立ち向かう香港の市民たち。並ならぬその決意の深層を明かす。 ◇ 1989年に天安門事件、99年は法輪功事件、2009年に新疆ウイグル自治区の騒乱、そして昨19年に香港…
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ウィルスは「生物」というより「生命体」
新型コロナウイルスの世界感染! しかし単にウイルスを駆除すればいいわけではないのだ。 ◇ ひげ面にポニーテールというヒッピースタイルでアフリカや世界各地を駆け巡る著者の肩書は「北海道大…
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生き物としてのIT
確実に世界と時代を変えたIT(情報技術)。最近はネットを「生物」と考える議論も登場した。 ◇ 炎上やらヘイトが跋扈するSNSの世界。分別あるはずの高齢者までもがたやすく嫌韓嫌中に走った…
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AI戦争
トランプ大統領の米宇宙軍創設をはじめ、戦争が急速にAI化しつつある。 ◇ 米レンジャー部隊員としてアフガンとイラクに4度も出征した著者。その後はペンタゴンで「自律型兵器」に関する法的・…
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教育の現実と理想
低成長を避けることのできない21世紀のニッポン。その教育の現実と理想は? ◇ 公立高校の地歴・公民の教師として20年間の教歴を持ち、教育格差問題などに深く関わってきた著者。自身が進学校…
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SDGsとはなにか
いま話題のSDGs(持続可能な開発目標)。17の目標と169のターゲットで構成され、2030年までが達成目標。ではどうやってビジネスにするのか? ◇ これまでのCSR(企業の社会的責任…
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ネットは偏るのか
ネット時代の初期にはこんな分断など想像もできなかった、と嘆く高齢者は多い。しかし本当にネットは偏向するのか? ◇ 本書の題名は単なる“ネット楽観論”ではない。「分断」はネガティブな言葉…
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アメリカの終わらない戦争
9・11同時多発テロから既に20年近く。当時軍事的にも経済的にも世界最高だったアメリカは、終わらない戦争を抱えたまま、没落し始めている。 ◇ いつの間にかベトナム戦争を抜いて「アメリカ…
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人口減少社会
新生児が減り、若者が減り、人口が減って、このまま日本は滅ぶのか。 ◇ 北海道の小樽といえば、運河沿いの歴史的建造物が観光資源として有名。昨年の「地域ブランド調査」(ブランド総合研究所)…
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日韓対立本の現在
日韓対立をめぐる「本」にも対立がある。“あおり派”と“和解派”だ。 外務省で長く韓国を担当した元外交官と「週刊東洋経済」の元編集長が組んで、韓国の「いま」を読み解くのが本書。ふつうの日本人で…
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ダマシのテクニック
科学が発達しても、いや発達すれば逆に、人はどうやらダマされやすくなるのではないか。 ◇ フランスで脳科学を研究した認知科学者と、アメリカでマーケティングを学んだ経営学者が組んで「悪のマ…
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依存する人々
ストレスの多い現代、薬物依存とならんで急増しているのが「性依存」だ。 ◇ ドキッとするタイトルだ。もちろんこんな名前の診療科は存在しない。著者は臨床心理学、犯罪心理学の専門家で筑波大教授。…
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ネットと極論
いつのまにか罵倒の嵐となったネット界。どうしてあんなに下品な極論だらけなのか。 ◇ ネット右翼、略して「ネトウヨ」。インターネットの世界で、いまおそらく最も目立つ“政治勢力”だが、その…
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抑圧と抵抗の中国
混迷する香港情勢の背景は中国の強権政治だ。 ◇ 香港情勢と並んで習近平体制下の中国で黙殺されるのが30年前のあの事件。著者は天安門事件の夜、長詩「大屠殺」を発表。当局からの度重なる弾圧、…