官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する
タカ派政権に対する懸念が次々に現実となっている。安全保障政策を担当する高市官邸幹部の「日本も核を持つべき」発言は波紋を広げる一方だ。野党を中心に罷免を求める声が上がり、高市首相の台湾有事答弁に怒り狂う中国をはじめとする周辺国も反発。しかし、国是である「非核三原則」の骨抜きが持論の高市首相が動く様子はない。むしろ、ネトウヨ世論の焚きつけに利用する意図がぷんぷんする。
21日のNHK「日曜討論」には与野党の安保政策責任者が出演。共産党の山添政策委員長は「非核三原則を公然と否定するのは、唯一の戦争被爆国として絶対に許されない」と真っ向から批判した。「撤回させ、罷免させるべきだ」と求められた自民党の小野寺政調会長は、「日本政府としては一貫して、非核三原則をしっかり守っていくという姿勢は変わりない」とゴマカシに終始した。
■福田康夫元首相は「一人二役」で釈明
「オフレコとはいえ、核保有への言及は確信犯でなければできない。小泉政権の官房長官だった福田康夫元総理が非核三原則の見直しの可能性にオフレコで触れて『政府首脳』の発言として報じられ、大騒ぎになったのを知らないわけがありません。会見で『政府首脳』と『官房長官』の一人二役を演じる羽目になり、赤っ恥をかいた。そうでなくても、高市答弁に中国が激怒する中ですから、報道されて国内外でハレーションを起こすのは分かり切ったこと。問題発言をした官邸幹部は、高市総理の編著書にも関わる安保ブレーンのひとり。独断専横でポロリはない。しかも、臨時国会が閉会した途端のタイミングです。高市総理の軍国化政策は年明けの通常国会から本格化する。右寄りの世論が付いてくるかどうか。アドバルーンを揚げて様子見しようとの魂胆なのでしょう」(与党関係者)


















