本で読み解くNEWSの深層
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経済のナゾ
デフレは脱却したはずなのに実感がない。ふと立ち止まって考える経済のナゾ。 ◇ ◇ ◇ 「中流危機」NHKスペシャル取材班著 いまの若手社員はいざ知らず、かつて「1億総中流…
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ジェンダーの壁
生物学的な性とは違う「社会的な性別役割」がジェンダー。若者世代にはなじみの概念だ。 ◇ 「ジェンダー格差」牧野百恵著 当初は「失われた10年」だったものが20年になり、30年にな…
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リベラル受難
政治における「失われた30年」は保守化の時代。リベラル嫌悪が若者にまで広まった時代だ。 ◇ ◇ ◇ 「ルポ リベラル嫌い」津阪直樹著 戦後の西ヨーロッパで現在ほど独裁的・…
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生成AI登場
登場から、あっという間に身近になってきた生成AI。それって一体なに? 「生成AI 『ChatGPT』を支える技術はどのようにビジネスを変え、人間の創造性を揺るがすのか?」小林雅一著 長…
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香港わが愛
「香港人に希望はあるか」羅冠聡著 串山大訳 2014年の「雨傘運動」以来、香港民主化闘争の最前線に立ってきた著者。一時は香港史上で最年少の立法会議員(国会議員に相当)に選ばれたものの、中国から…
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駅伝ニッポン
正月の風物詩といえば初詣と箱根駅伝。100回大会でさらに盛り上がりそうだ。 ◇ ◇ ◇ 「箱根駅伝 100年史」工藤隆一著 そもそも大学生の関東大会に過ぎないはずなのに、…
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アベ神話解体
安倍元首相の回顧録出版で始まった神話化が、安倍派の裏金問題でガラガラと崩れ始めている。 ◇ 「安倍晋三 VS.日刊ゲンダイ」小塚かおる著 小泉政権の官房長官時代から安倍は露骨にマ…
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「エネルギー危機の深層」原田大輔著
エネルギー問題や食料自給率の低さの驚くべき実態など、ニッポンを取り巻く危機は一筋縄ではいかない。 ◇ 「エネルギー危機の深層」原田大輔著 ロシアのウクライナ侵攻でロシア産天然ガス…
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戦争と経済
戦争にはカネがいる。こんな当たり前の話がいまこそ重要だ。 ◇ ◇ ◇ 「戦争と財政の世界史」玉木俊明著 日露戦争は当時の日銀副総裁・高橋是清らが外国で債券を調達し、国債を…
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ハッカーの世界地図
いまやネットはヘイトやフェイクが横行する闇世界。特に独裁国家の仕掛けるハッキング攻撃の影響は甚大だ。 ◇ ◇ ◇ 「ラザルス」ジェフ・ホワイト著 秋山勝訳 北朝鮮といえば…
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プーチンの野望と陰謀
長期化はもはや間違いなしと識者が口をそろえるウクライナ戦争。その根底にあるのはプーチンのあくなき野望と執拗な陰謀だ。 ◇ 「諜報国家ロシア」保坂三四郎著 かつて20歳でロシアに留…
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発達障害
いまや広く知られるようになった「発達障害」だが、正しい認識を得ているかは疑問だ。 ◇ ◇ ◇ 「職場の発達障害」岩波明著 発達障害といっても内容はさまざまなのに、素人はハ…
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グリーン経済は可能なのか
気候変動阻止は待ったなし。だが世界はウクライナにガザと、環境にマイナスを与える出来事ばかりだ。 ◇ ◇ ◇ 「グリーン経済学」ウィリアム・ノードハウス著 江口泰子訳 グロ…
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震災の人災
「喉元過ぎれば」はニッポン人の国民性? 関東大震災100年を一時のニュースで終わらせないのが重要だ。 ◇ 「関東大震災と民衆犯罪」佐藤冬樹著 関東大震災の直後、首都圏で朝鮮人虐殺な…
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チャットGPT
公開されるとたちまち大反響を呼んだチャットGPT。人工知能(AI)がここまで進化した驚異を見よう。 ◇ ◇ ◇ 「先読み!ChatGPT」古川渉一、酒井麻里子著 チャット…
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ラグビー大ブーム
ラグビーW杯人気。ルールもわからんというにわかファンだらけでも、盛り上がりは最高潮だ。 ◇ ◇ ◇ 「ラグビー 勝負のメカニズム」後藤翔太著 わざと点が入りにくくしている…
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植田日銀
異次元緩和でフラフラのニッポン経済。植田日銀新総裁の動きを市場は固唾をのんで見守っている。 ◇ 「植田日銀 こう動く・こう変わる」清水功哉著 日銀史上初の学者総裁というので話題に…
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AIの戦争
あらゆる分野に革命を起こすAI(人工知能)。特に軍事技術への進出はめざましい。 ◇ ◇ ◇ 「ヒトは軍用AIを使いこなせるか」ジェームズ・ジョンソン著 川村幸城訳 AIの…
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罪と罰の闇
戦争と犯罪は人間社会につきものといわれる。SNS時代の今日、犯罪は新たな顔でアナタの身近にぽっかりと闇の入り口を開いている。 ◇ 「ルポ 国際ロマンス詐欺」水谷竹秀著 結婚詐欺は…
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対中経済安保
対中警戒の強化にともなって、一国の経済システムの安定維持を図る経済安全保障の重要性が増大している。 ◇ ◇ ◇ 「アジアの経済安全保障」伊集院敦、日本経済研究センター編著 …