独白 愉快な“病人”たち
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紺野ぶるまさん 便秘がきっかけで卵巣と心臓に病気が見つかった
先天性の心疾患「心房中隔欠損症」だとわかったのは5歳のときでした。きっかけは便秘です。ある日、「ウォー」って叫ぶくらいめちゃくちゃお腹が痛くなって、幼稚園に行けなかったことをはっきり覚えています。 …
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歌手の香寿美さん「坐骨神経痛」に苦しんだ1年半を語る
いまだに何が効いて治ったのか分からないのですが、激痛から解放されるまでおよそ1年半かかりました。 痛みの始まりは2017年の夏に風邪をひいたとき、咳き込んでギックリ腰になったことでした。20…
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“ゴミ清掃員芸人”滝沢さん 簡単なはずの手術で心肺停止に…
首の後ろの付け根あたりにボコッと盛り上がったものを感じたのは、4~5年前のことでした。押してみると適度な弾力があって特に痛みもない。「でっかいホクロかな」と思って妻に見てもらったら、「なんか白いのが…
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「ワースト10に入る悪さ」と言われ…粕谷哲さん語る1型糖尿病
それは僕がITコンサルタントとして働いていた2012年の春でした。突然、異常な喉の渇きが始まり、2週間ぐらいで体重が7キロ激減しました。身長182センチの僕が55キロまで落ちてしまったのです。多飲に…
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下肢静脈瘤の松岡きっこさん 手術してスカートを履けるように
50歳目前で、ふくらはぎに血管が浮き出ていることに気づきました。ある日、突然という印象でしたね。そのとき思ったのは「ああ、母と同じだ。嫌だな」でした。 母の脚に血管が浮き出ていたのを見たのは…
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局所性ジストニアのERIKAさん 手術で頭蓋骨に穴を開け…
「その弾き方おかしくない?」 18歳のころから教えていただいているギターの先生にそう言われたのが異変の始まりでした。 2018年1月、自分の27歳の誕生日イベントの準備で、先生にも手伝…
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大泉逸郎さん9年前に脳梗塞「仲良く付き合っていくしか」
脳梗塞を発症したのは東日本大震災のあった2011年の1月18日だね。山形に住んでるんだけど、自宅の近くの友達の家に行ったら、急にグルングルン目まいがしてさ。頭痛もちょっとあったけど、目まいのほうがひ…
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陶芸家・岡崎裕子さん「トリプルネガティブ」乳がんから学んだこと
こんな大ごとになるとは思わず、気楽な感じで産婦人科を受診したら、左胸のしこりはステージⅡbの「トリプルネガティブ」(現状では治療が難しいとされる乳がんのタイプ)で、さらに遺伝性腫瘍ということが分かり…
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髙嶋弘之さんが語る糖尿病との26年 きっかけは胆のう結石
「糖尿病」とわかったのは1994年、60歳になる年です。なんでわかったのかというと、「胆のう結石」をやったからなんです。 僕は夏山に登るのが趣味で、年に1回、槍ケ岳や奥穂高岳、白馬岳なんかに登…
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眠れないほどの痛みが…カルロス菅野さん語る左肩腱板断裂
じつは左肩の手術の2年後に右肩もやって、その間には脊柱管狭窄で腰の手術もしたので、2016年からの3年間はそれまでにない受難の年でした。そもそもの痛みは、その5年以上前から始まっていました。首の付け…
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ホームや階段が怖い…岩義人さん語る「ナルコレプシー」の苦悩
「ねぇ、芝居しながら寝てるよね? 疲れてるの?」 2019年の夏、舞台稽古の休憩時間に相手役からそう言われて、「え?」となりました。 その舞台では主演を務めさせていただき、初めから終わ…
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間瀬翔太さん患った脳動静脈奇形 異変から手術、今の心境
3日間、目が覚めなかったら、自動的に遺書がブログにアップされるように設定して手術に臨みました。今の当面の目標は、脳出血から1年となる今年の7月20日まで無事に生きることです。それくらいまだ怖いところ…
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ナナフシギ大赤見展彦「レストレスレッグス症候群」を語る
「おまえ、寝てるとき、わざとか! ぐらいの勢いで脚が痙攣してるで」 中学生のとき友人の家に泊まった翌朝、そう言われたのが最初でした。当時は無自覚でしたが、それをきっかけに意識するようになりまし…
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激痛で朦朧として…岡本真夜さん語る「チョコレート嚢腫」
最初に強い痛みがきたのは2013年の夏、友だち数人と自宅近くのお店で晩ごはんを食べた帰りのことでした。自転車で帰宅している最中、下腹部――子宮の辺りがキリキリと痛くなって、途中でペダルをこぐのをやめ…
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加瀬部駿介さん手術4回…世界にわずか70症例の病気と闘う
医師が数人がかりで僕を押さえ付け、麻酔なしで右太ももの傷口から力ずくで血を絞り出したんです。ブルーベリージャムみたいな血がブロロ……ブロロ……と出てくるし、「頑張って、頑張って」って言われたけど、あ…
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人と手をつなぐのが嫌でした…見浦彰彦さん語る手掌多汗症
ただの汗っかきな体質だと思って生きてきましたが、ちゃんと「手掌多汗症」という病名がありました。僕がそれを知ったのは2019年1月です。きっかけはライブでお客さんにサインを書いて渡したとき、手汗で文字…
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子宮頸がん患い…木口マリさん「1年で手術4回」の苦難語る
トータル4回手術を受けたのです。でも、おかげさまで今は毎日楽しいですよ(笑い)。 異変は、2012年の不正出血からでした。少量でしたが、回数が増えてきたので翌年1月に産婦人科クリニックを受診…
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放送作家・寺坂直毅氏「左耳下腺腫瘍」手術を即決した理由
人生38年目にして初めての入院、初めての手術が去年の「左耳下腺腫瘍」の切除でした。「耳下腺」というのは、もみあげ辺りにある唾液をつくる唾液腺のことで、そこに腫瘍ができてしまったのです。外見ではわから…
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走れなくなって…Jリーガー畑尾大翔語る慢性肺血栓塞栓症
「3割ぐらいの確率で死んでいてもおかしくなかったんだよ、キミ」 肺に水がたまっていることが分かって「即入院」と告げられ、「いや、リーグ戦中なので今チームを離れたくない」と言ったとき、医師にそう…
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「無傷で残してもらえた」渡辺美奈代さん卵巣のう腫を語る
「こんな状態でよく跳びはねていましたね」 2016年の秋、毎年開催しているバースデーライブが終わって婦人科を受診した時、先生からそう言われました。 毎年検診に行っている病院で経過観察と…