1日でも長くリングに…格闘家のノブハヤシさん白血病を語る

公開日: 更新日:

ノブ ハヤシさん(格闘家・42歳)=急性骨髄性白血病

 一度は良くなったのに再発して骨髄移植しているので、闘病は通算6年に及びました。しんどいときは何度もありましたが、「引退は復帰してから」にしたかったんです。おかげさまで、寛解した今も現役でリングに立っているんですけれど、当時の心境として「病気になってズルズル引退」っていうのは絶対にイヤでした。

 体調の異変は2008年の終わり頃でした。年明けにK―1の試合を控えていたのでトレーニングを続けていたものの、風邪っぽい症状が続いて調子が上がらずにいました。日を追うごとに症状がきつくなって、トレーニング中に眠気をガマンできずにソファで横になってしまうこともありました。当時、周囲からは「またサボってる。夜遊びしてるんちゃうか?」と思われていたようです。

 最終的には、自宅までの坂道を息切れして上れなくなりました。あとから思えば、それは極度の貧血症状だったのですが、風邪だと思っていたボクは近所の耳鼻科を受診したのです。処方された風邪薬で治るはずもなく、そのうち喉がプク~ッと腫れて2度目の受診。試合も近いし、さすがに心配になって先生に「血液検査をしたい」と訴え、大学病院を紹介してもらいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発