生活と健康 数字は語る
- 
                    
                         「推定」による信頼区間は実際の減少の幅が示され実用的統計学的な検討方法として、危険率と有意水準による「検定」の方法について説明してきましたが、もう一つ「推定」という方法があります。 「検定」が危険率と有意水準で示されたのに対し、この「推定」は信… 
- 
                    
                         統計額の「危険率」の小ささは研究規模に大きく左右される少し間が開きましたが、前回危険率0.049と0.001では同じ有意差ありでもずいぶん違うということを書きましたが、もう少し説明が必要です。 ここでずいぶん違うのは偶然の可能性であって、差の大… 
- 
                    
                         統計学の「有意水準5%」はどのように決められているのか統計学的検定という客観的な方法について説明してきましたが、実は少し怪しいところもあります。一般に統計学的に有意な差かどうかを決める基準として、「有意水準5%未満」が用いられますが、この5%の基準はど… 
- 
                    
                         「危険率」偶然の結果が出てしまう確率が5%未満なら真実前回、平成19年から29年にかけての39%から29%への喫煙率の減少は、「有意水準0.05で統計学的に有意である」という客観的な背景をもって示せることを説明しました。今回は、そのことをもう少し別の視… 
- 
                    
                         調査結果で使われる「統計学的に有意」とはどういうこと?母集団のある性質を知るために、そこから抽出した標本をもとに推定することはよく行われる統計学的手法です。国民健康・栄養調査はその典型です。日本人全員を調べられないので、一部の日本人から無作為に抽出した… 
- 
                    
                         統計学的に有意に減少している…とは客観的な解釈なのか前回、男性の喫煙率が10年前の39.1%から29.4%まで下がっているという結果を示しましたが、ここにはすでに「下がっている」という解釈があります。しかし、ルールを「主観的な解釈で」とすれば、30%… 
- 
                    
                         男性29%女性7%で減少傾向 喫煙率の推移とさまざまな解釈今回からは喫煙のデータについて紹介していきたいと思います。国民健康・栄養調査でも、喫煙率のデータが示されています。平成29年の喫煙率は、全体で17.7%、男性で29.4%、女性で7.2%です。この数… 
- 
                    
                         重要な栄養素も多く含まれている 赤身の肉は体に悪いのか赤身の肉やハム、ソーセージを多く取るとがんになりやすいというのは、言い方を変えれば、それらには発がん性があるということです。そんなふうに聞くと、もう赤身の肉やハム、ソーセージは食べないようにしようと… 
- 
                    
                         世界的に報告は多いが…「肉」や「魚」の摂取と健康の関係肉の摂取と健康の関係については、すでに多くのコホート研究が行われています。日本人を対象にしたものでも、3万人を8年間追跡して肉の摂取量と大腸がんの関係を報告した研究が報告されています。 この… 
- 
                    
                         肉は体に悪いのかどうか検討するにはコホート研究が必要前回紹介したデータでは、「高齢者ほど肉の摂取割合が低く、魚の割合が高い」というものでした。ただ、これはある定めた一時点で、それぞれの世代で調査した結果に過ぎず、「肉や魚」と「寿命」「健康」との関係を… 
- 
                    
                         高齢になるほど減少する「脂質」摂取の年齢ごとの内訳は?今回は脂肪の摂取の内訳と年齢ごとの違いについてです。全摂取エネルギーにおける脂質の割合は、若い世代と比べ高齢になるほど減少し、男性のデータでは、20代では29.2%に対し、70代では24.6%、80… 
- 
                    
                         若い世代が野菜や果物を食べない理由は「収入」にあり?若い世代ほど炭水化物摂取の中での野菜、果物の割合が低いというデータを紹介しましたが、私の30歳前後の3人の子供も野菜や果物をあまり食べないかもしれません。特に一人暮らしをすると、余計にその傾向が強ま… 
- 
                    
                         年を重ねるほど摂取減る 炭水化物内訳の年代別変化の背景炭水化物を摂取する食品の割合を年代別で見ると、20代から60代にかけて穀類の割合が減少し、野菜や果物類、菓子類の割合が増加する傾向にあります。しかし、70代と80歳以上では、その割合に、ほとんど変化… 
- 
                    
                         穀物、野菜、果物…それぞれの炭水化物の割合はどれくらい食事で摂取する総エネルギーの55~60%を占める炭水化物ですが、その内訳について見てみましょう。どの年代においても、お米や麺類、パン、豆類などの穀類の割合が56%から67.3%と半分以上を占めていま… 
- 
                    
                         「炭水化物」多少の取りすぎや不足は大した問題ではない日本人の炭水化物摂取割合が55~60%くらいという状況で、炭水化物の摂取割合が50~55%で一番寿命が長いという情報はいったいどのように役立つのでしょうか。 具体的に考えてみましょう。国民健… 
- 
                    
                         炭水化物の摂取割合と寿命の関係 25年間の追跡調査結果は前回触れた耳の大きさと寿命の関係についての検討はなされていませんが、炭水化物摂取割合と寿命については多くの研究があります。いくつかの研究をまとめた結果が2018年に報告されています。 この研… 
- 
                    
                         寿命に関係?「高齢者ほど耳が大きい」に対する3つの解釈今から20年ほど前ですが、イギリス医師会雑誌に「高齢者ほど耳が大きい」という研究結果が報告されました。それに反応して、イギリスと同じように調査して、日本人も同様であるという報告をしたことがあります。… 
- 
                    
                         同じデータに基づきながら正反対の解釈が可能だと理解する高齢者で炭水化物の摂取割合が高いという結果は、昔の人は炭水化物をたくさん取っているということの反映かもしれません。実際に加齢によって摂取割合が減っているのかもしれないし、いろいろな可能性があるという… 
- 
                    
                         75歳以上男性は60%超 昔の人は炭水化物の摂取率が高い?平成29年の国民健康栄養調査の実際のデータを見てみましょう。75歳以上の男性で炭水化物の割合が61.3%、脂肪が23.7%です。それに対して20歳代ではそれぞれ56.5%、29.2%となっています。… 
- 
                    
                         加齢で炭水化物が増加 栄養素の摂取割合は年齢ごとで異なる今回からは、栄養素の話題です。栄養素とは、炭水化物とかタンパク質とか脂肪とかいうものです。 炭水化物とは、ご飯、パン、うどん、お菓子のようなものです。いずれも体内では糖分となり、生きるための… 

 
                             
                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
        