著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

「炭水化物」多少の取りすぎや不足は大した問題ではない

公開日: 更新日:

 日本人の炭水化物摂取割合が55~60%くらいという状況で、炭水化物の摂取割合が50~55%で一番寿命が長いという情報はいったいどのように役立つのでしょうか。

 具体的に考えてみましょう。国民健康栄養調査では男性では2000~2200キロカロリーの総エネルギー摂取量です。ここでは大ざっぱに1日2000キロカロリー食べるとしましょう。そのうち50%の1000キロカロリーを炭水化物から取る場合、茶わん1杯、6枚切り食パンの1枚半が250キロカロリーですから、1日で毎食茶わん1杯か食パン1枚半を3回にお菓子、果物ちょっとみたいな感じです。茶わん4杯食べるとそれだけで1000キロカロリーですから、お菓子、果物はほんの少々ということになります。

 しかし、こんなふうに考えると憂鬱なところもあります。今日は夕食のご飯をおかわりしたので食後のアイスはやめておこうかな、みたいになるわけです。食事は健康のためと同時に日々の生活の最も重要な部分でもあります。健康のためと言いつつ、そこが憂鬱になってしまっては、なんだかなあという感じです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です