著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

男性29%女性7%で減少傾向 喫煙率の推移とさまざまな解釈

公開日: 更新日:

 今回からは喫煙のデータについて紹介していきたいと思います。国民健康・栄養調査でも、喫煙率のデータが示されています。平成29年の喫煙率は、全体で17.7%、男性で29.4%、女性で7.2%です。この数字に対する読者の皆さんの印象はどうでしょう。「もうそんなに少ないのか」という感じでしょうか。あるいは「まだそんなにたばこを吸っている人がいるのか」というところでしょうか。

 それでは、この10年の変化を見てみましょう。平成19年の喫煙率のデータでは、全体で24.1%、男性39.4%、女性11.0%で、男女ともこの10年で減少傾向が明らかです。この変化に対する皆さんの感じ方はどうでしょうか。減少傾向が明らかと書きましたが、男性も女性も数字の大小はあるがどちらも減っていると、私が感じたというか、解釈したにすぎません。反論があると思います。

 減少といってもたかだか6.4ポイント減ったにすぎず、減少は明らかでないと感じる人がいるかもしれません。あるいは男性は10ポイントほど減少しているのに対し、女性では3.8ポイント減少にすぎず、男性では減っているが、女性では減っていないという意見もあるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去