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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

年を重ねるほど摂取減る 炭水化物内訳の年代別変化の背景

公開日: 更新日:

 炭水化物を摂取する食品の割合を年代別で見ると、20代から60代にかけて穀類の割合が減少し、野菜や果物類、菓子類の割合が増加する傾向にあります。しかし、70代と80歳以上では、その割合に、ほとんど変化がありません。

 ここでも年齢による割合の変化について、さまざまな解釈が可能です。ひとつは年齢を重ねるにしたがって穀類の摂取割合が減少し、野菜や果物類の割合が増えていくというものです。あるいは、昔の人は若い世代より、もともと穀物の摂取割合が低く、野菜や果物類の割合が高いという説明も可能です。さらには、穀物の割合が低く、野菜や果物類の割合が高い人が長生きということかもしれません。

 どれが正解なのか、このデータからは分かりません。あるいは、これ以外に正解があるのかもしれません。それぞれの解釈について理屈づけをしてみましょう。

 年を取るにつれて、ご飯があまり食べられなくなり、野菜や果物中心になるというのはいかにもありそうです。昔の人で穀物の割合が少ないというのは、何となくおかずが増えて主食が減っているように思えて、逆のような気がします。穀物の割合が少なく野菜や果物の割合が高い人が長生きというのは、野菜や果物は健康にいい面があり、理屈に合いそうです。

 何が正解か、というように考えると訳が分かりませんが、それぞれの解釈をああでもない、こうでもないと理屈づけるのは、何だか楽しいところもあります。私の趣味ということかもしれませんが。

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