(63)老僧は十六の佐助より健脚
〈椿城〉
山から下りて来る風は冷たさを増している。佐助は寒さに首を竦めつつ、前を行く宗長に小走りでついていく。老僧は七十になるというのに、十六の佐助よりも健脚なほどである。
道中、そこここに髑髏が転がり、倒れた馬の骸が朽ちている。しかも、離れた所からは二人の様子を…
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