会計士に聞く 平尾昌晃さん遺産相続問題のカラクリと教訓

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 音楽家の平尾昌晃氏(享年79)の遺産相続問題で、先月25日に行われた三男・勇気氏の会見に同席した公認会計士の鈴木繁伸氏は「後妻ビジネスの極悪非道版」と言い切った。プロにそこまで言わしめたM夫人のやり口とはいったい何だったのか、鈴木会計士にあらためて話を聞いた。

 M夫人が手続きしたカネの流れは初めから不自然な案件が多かった。勇気氏らが最初におかしいと気づいたのはJASRACの印税。署名した書類はM夫人の単独相続。子供たちには一銭も入らない。この時まとめて署名・押印した書類を見返すと、疑問点が続々と浮上、勇気氏は鈴木氏に相談するに至った。そもそも、なぜ勇気氏ら兄弟はやすやすと判を押してしまったのか。

「平尾昌晃先生の死後、慶応の後輩を名乗る弁護士が現れて『生前からお父さんに家族がもめないように手伝って欲しいと言われている』と言いだしたんです。しかも、相続税では今後の見込み印税も試算に加わり、手元のお金では払い切れない危惧があったので、その弁護士が同席しているなら安心だと思ったわけです。ところが、用意されていたのは1行目の氏名欄は空白、下の方にある相続人のチェック欄に何も記されていない“悪魔の同意書”でした。他にも銀行口座自体を単独で相続してしまっているものもありました」

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