著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

相手に何かをしてもらいたければ親切の先手を…好意の返報性

公開日: 更新日:

 人間関係において距離感を縮めるというのは、大きなテーマだと思われます。

 心理学の世界には、相手の態度に対して自分も同様の態度で相手に返す「返報性」と呼ばれる概念があります。好意、敵意、譲歩、自己開示などいくつかの返報性があるのですが、ポジティブにもネガティブにも作用する、たとえば「好意の返報性」と呼ばれる心理学用語があります。

 端的に言えば、誰かに何かをしてもらったとき、自分も何かお返しをしなければと思ってしまう心理的作用。コーネル大学のリーガンは、「美術鑑賞」という名目で被験者を募った実験(1971年)を行っています。

 この実験では、被験者に加え、もう1人のサクラである被験者を用意し、「被験者+サクラ」の2人1組で作品の評価をしてもらいます。その際、被験者を次の2つのグループに分けて行いました。

【グループ1】作品評定の合間の短い休憩中に、サクラが10セントのコーラを1本おごるグループ

【グループ2】作品評定の合間の短い休憩中に、サクラが何もしないグループ

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