関心高まる「美容医療」~トラブルから身を守る(1)美容後遺症外来

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 近年、美容整形を公表する芸能人が増えたり、さまざまな媒体で大々的な広告が展開されるなど、身近になりつつある「美容医療」。ただ、軽い気持ちで受けた施術が思わぬトラブルを起こし、治療が必要になるケースも少なくないという。日本医科大学付属病院美容外科・美容後遺症外来で診療を行う朝日林太郎氏に聞いた。

 美容整形は、自身のコンプレックス解消や、さらなる美の追求を目的に行う医療行為だ。現在、世界的にも美容整形ブームが到来しているといわれ、それとなく施術を受けている人もいるのではないか。そんな中、美容後遺症外来には、美容医療による合併症やトラブルで受診する患者が増加しているという。

「私が美容後遺症外来に携わり始めた2020年は、1日の初診の患者数は5人前後だったのに対し、現在は約20人まで増えています。近年の美容整形ブームにより街なかには美容クリニックが立ち並ぶようになりましたが、中には経験の少ない医師も一定数います。そのためトラブルが生じても対応できないと治療を断られ、ご自身で後遺症外来を探して受診されています。患者さんの年代も10~90代と幅広く、男性の方も見受けられます」

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