(3)「安さ」で集客する美容クリニックは要注意…安全管理がおろそかに
3年前、大阪の美容クリニックで顔の脂肪吸引による死亡事故が起きました。亡くなったのは40代の男性、執刀した医師は業務上過失致死罪で書類送検されています。この事故は消費者庁でも重大事故として公表され、改めて美容医療の安全性が問われることになりました。
「命に関わったり機能障害が残ったりする事故は他にも起きています。脂肪吸引手術で腸に穴を開け、外科で緊急手術をした例も聞いています。健康な体にメスを入れる美容医療ではあってはならないことです」
美容医療の安全に取り組んできた朝戸裕貴独協医科大学特任・名誉教授(日本美容外科学会元理事長)はこう話します。
消費者庁の「消費生活上の事故情報」では、400例近い脂肪吸引による事故が公表されています。死亡は免れたものの手術中に大量出血が起き、救急車で搬送された例もあります。
背景にあるのが行き過ぎた美容医療のビジネス化や「直美」問題です。
「利益を優先すれば、コストを抑えるために安全管理をおろそかにし、安くて信頼性が低い医薬品や材料を使うことになります」


















