「語ること」で災害を風化させない試み…『カロクリサイクル』メンバーに聞いた
共感できる部分を慎重に見つけていければ、重すぎる記憶も手分けし合える
災禍の記憶は、それぞれの痛みがもたらすものでもある。そのため記憶は重苦しいものかもしれない。
「でも、互いの違いを尊重しながら、話し、聞き合い、共感できる部分を慎重に見つけていくことで、重すぎる記憶もみんなで手分けし合えると思うんです」
見知らぬ人の痛みに気づいて寄り添おうとしたり、それでもやっぱりわからないと戸惑うこともあるだろう。だが寄り添うことで他者の痛みを理解できたりする。語り合い、聞き合うことこそ、人々の心のケアになる。伝承として、語り継がれていくことが災禍から人々が救済されるきっかけになるのだ。
瀬尾さんは、被災した人や障害のある人びとの言葉を聞き、絵や文章を通じて記録を行うなどのアート活動のほかに、映像作家の小森はるかさんと「小森はるか+瀬尾夏美」というユニットを組んで映像作品や美術作品を創っている。
「15年には記録と表現の実践を行うアートコレクティブ『NOOK』を立ち上げました。現在は災禍の記録をリサーチして、それらを表現するアートプロジェクト『カロクリサイクル』を進めています」
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