大号泣復活Vの横綱大の里も…6場所連続で優勝力士が「12勝」の謎解き

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「誰かをカモにしても誰かにカモにされている」

「相性が極端なことも、12勝の壁を破れない一因でしょう。例えば大の里は真っ向正面からの押し相撲を苦手としている安青錦に5勝1敗。この日の相撲も、その相性がモロに出た。逆に大の里は素早くうまい豊昇龍に2勝9敗。その豊昇龍は安青錦に1勝5敗と、三すくみのようになっている。大関霧島にしても、安青錦に1勝6敗、大の里に2勝10敗だが、同じ大関の琴桜には18勝9敗。誰かをカモにしても誰かにカモにされているのだから、なかなか1敗や2敗をキープできない」

 苦手力士が1人いただけでも1敗は確実。さらに2つ取りこぼせば、それだけで3敗だ。

 古株の親方は、実力拮抗についてこんな見方をする。

「体重増加でケガに悩まされる力士が多い。狭い土俵内で闘う相撲は体の大きい方が有利だが、太りすぎれば故障につながるし、小兵力士は体重差で大ケガに至るケースも少なくない。多くの力士が実力をつけて頭ひとつ抜け出す前にケガをしている印象です」

 この親方は「さらに」と、こう続ける。

「横綱のだらしなさも、実力拮抗と無関係ではない。大の里はケガとはいえ、この1年は平凡な成績しか残せず、豊昇龍は昇進10場所でいまだ優勝がなく、今場所も全休です。横綱は土俵を牽引する、一番強い力士。多くの力士は打倒横綱を目指し、工夫や猛稽古で追いつこうとする。その競争が激しければ激しいほど土俵のレベルは上がる。反対に横綱のレベルが低ければ、土俵のレベル自体もそれに合わせて低くなるものです」

 13勝以上の優勝は昨年9月場所の大の里(13勝2敗)が最後。全勝優勝となると、2021年11月場所の横綱照ノ富士(現伊勢ケ浜親方)まで遡らなければならない。「12勝の壁」が続くか、破られるかは、大の里の復活にかかっていそうだ。

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