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平井隆司デイリースポーツ元記者

1942年、大阪府出身。旅行会社に就職するも4年で退社、デイリースポーツへ。阪神の担当記者として数々の事件や騒動を取材。デイリースポーツ編集局長やサンテレビ常務など、神戸新聞グループの主要ポストを歴任した。著書に「猛虎襲来」「阪神タイガース『黒歴史』」。

阪神の人間模様は小説より面白い 江本孟紀「ベンチがあほやから野球ができん」の12時間後…

公開日: 更新日:

 あの夜……講演の壇上に立つエモやんと作家の伊集院静がなぜか重なった。講演に呼ばれた伊集院静は冒頭によく使う言葉がある。

「あのさ、すぐ役に立つ新人はさ、すぐ役に立たなくなる。だからさ、最初から勇んで頑張る、頑張るはあまりよくねえんだな」

 会場に、うわあという感嘆が広がる。挫折と悲痛を知った大人の男は生きた言葉を使えるということだろう。エモやんの講演も同じであった。

 母校・高知商業高校の最後の春、選抜出場の権利を得ながら不祥事勃発で夢が泡と消えた江本孟紀は、あの日から何かを得たのかもしれない。

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