出版HOT NEWS
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川上未映子氏「すべて真夜中の恋人たち」(講談社)の英語版が全米批評家協会賞にノミネート 日本人初
「2022年全米批評家協会賞」の最終候補5作品に、川上未映子氏の「すべて真夜中の恋人たち」(講談社)の英語版が、日本文学作品で初めてノミネートされた。 2020年4月に「夏物語」で国際文壇デビ…
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週刊テレビジョン休刊 レモンは月刊に引き継ぎ
週刊誌の休刊が相次ぐなか、今度は、エンタメ情報誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)の休刊が発表された。3月1日発売号を最後に「月刊ザテレビジョン」へのブランド統合をし、刊行から約40年の幕を…
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丸善の書店員・佐藤厚志氏が芥川賞受賞で話題 受賞作は一時品切れも…
第168回芥川賞、直木賞が発表され、それぞれダブル受賞となった。 今回、初の候補入りで芥川賞作家となった井戸川射子氏(「この世の喜びよ」)と佐藤厚志氏(「荒地の家族」)は兼業作家。井戸川氏は…
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元編集者が描くエロ本業界の激動「オリンピック開催でトドメを刺された感じ」
最近すっかり見かけなくなった成人男性向け雑誌業界が舞台の映画「グッドバイ、バッドマガジンズ」が話題だ。昨年10月に1週間限定で公開された自主製作映画だが、うらやましくも過酷なエロ本の編集業務を活写し…
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お笑いが活字のニューウエーブ
空前のお笑い関連書籍ブームが到来している。 インタビュー誌「SWITCH」(スイッチ・パブリッシング)では1月、2月号と初の2号連続お笑い特集。女性誌「SAVVY」2月号(京阪神エルマガジン…
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「応援しがいのなさ」で離反する巨人ファン
かつて、“巨人にあらずんばプロ野球にあらず”という時代があった。しかし今では、“カープ女子”なる熱狂的な広島ファンの女性たちが登場し、日本の野球よりメジャーリーグを楽しむファンも増えている。 …
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東電を守りたい政府による避難者の切り捨て
東日本大震災から7年が過ぎた。この間、国民の地震や放射能に対する恐怖が薄れるとともに、避難者に向けられる目も哀れみから偏見、そして無関心へと変化している。青木美希著「地図から消される街」(講談社 9…
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日本の「顧客対応」は世界1位だが「自然資源の認知度」は60位!
少子高齢化と人口減少社会を迎える日本では、インバウンド市場の拡大こそが経済成長に必要不可欠な要素となっている。2007年からスタートした観光立国推進基本計画から10年が経ち、日本を訪れる外国人は16…
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行政の決済文書は押印者が“責任者”
豊洲市場に森友・加計学園、南スーダンへのPKO部隊派遣など、昨年起こったこれらの問題にはひとつの共通点がある。それは、公文書管理がずさんであったということだ。瀬畑源著「公文書問題」(集英社 740円…
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政府説明のデタラメ暴く 鬼検事が森友学園問題の疑惑に肉薄
自殺者まで出ている森友学園問題は、国税庁長官の辞任や内閣支持率の急落を受けて、ようやく進展が見られそうな気配だ。今後、国民が真相の究明と責任の明確化を見守るためにも、問題の背景を改めて把握しておく必…
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初詣の伝統は鉄道会社の営業努力で定着した!?
日本人は伝統が好きだ。「日本で古くから行われてきたことです」と言われれば、何となくありがたく感じてしまう節がある。しかし、“ずっと昔からあったに違いない”と思っているものは、本当に昔からあったものな…
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高齢者の運転能力の過信が重大事故に
高齢者による交通事故のニュースが世間を騒がせている。所正文他著「高齢ドライバー」(文藝春秋 830円)では、交通心理学者や神経内科医など各分野の専門家が、高齢ドライバー激増時代に克服されるべき課題に…
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負債相続放棄のタイムリミットはわずか3カ月
2015年の税制改革以降、節税や納税資金の調達といった「相続対策」の必要性を耳にする。しかし、相続の対象となるのは資産だけではなく、負債、つまり借金も相続されることは忘れられがちだ。 しかも…
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主夫として息子ふたりを育てた小説家の“イクメン”エッセー
子育てに参加する父親は“イクメン”と褒めたたえられるが、考えてみれば違和感のある言葉だ。家庭とは夫婦が協力して築いていくものであり、中でも育児は夫婦の共同作業であるべき最たるもの。子育てに関わるだけ…
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手術件数のノルマ化で不要な手術も
医師不足と経営の悪化が進む日本の病院では“ブラック化”が加速。「医は仁術」の精神は忘れ去られ、金儲けばかりをもくろむ「医は算術」の病院が増加している。 富家孝著「ブラック病院」(イースト・プ…
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わざと飼育員に水を吹きかけ仲間で笑いあうチンパンジー
動物たちの喜怒哀楽を捉えた豊富な写真とともに、さまざまな動物行動学研究の文献を紹介する、ベリンダ・レシオ著、中尾ゆかり訳「数をかぞえるクマ サーフィンするヤギ」(NHK出版 1600円+税)。多くの…
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“絶滅危惧種の量産”という人間の欲と矛盾
絶滅危惧種保護法により、アメリカに持ち込むことは禁止されているにもかかわらず、実際には全米で盛んに売買されている生き物がいる。それは、アジアアロワナだ。 体長は60~90センチ。キラキラした…
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かつて“敵”だった猫だからこそ、かわいい
昨今の猫ブームは日本だけのものではなく、アメリカでも猫は犬よりおよそ1200万匹も多く飼われているという。 人間はなぜ猫に引かれてしまうのか。その謎を解き明かしているのが、全米でベストセラー…
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セシウムの体内取り込みを抑える「菊芋」に注目!
今年の3月で東日本大震災から7年が経つ。しかし、福島第1原発は“アンダーコントロール”などとはとてもいえない状況の上、安倍政権は食品の放射能検査項目の削減や、8000ベクレル/キログラム以下の汚染廃…
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日本の「隣百姓」とは正反対の生き方のモンゴル人
いまだくすぶり続ける日馬富士の暴行事件。根底にある問題は何なのか、その一端を垣間見ることができるのが宮脇淳子著「モンゴル力士はなぜ嫌われるのか」(ワック 920円+税)である。 タイトルはセ…