本のタイトルはニュートレンドは「シン・○○」

公開日: 更新日:

「シン・日本共産党宣言」や「シン・中国人」のように「シン・」を冠したタイトルの本が次々に出版されている。「シン・」という表現は、映画監督の庵野秀明が2016年に「シン・ゴジラ」で用い、「シン・エヴァンゲリオン」や「シン・ウルトラマン」と続けて自身の作品に採用したことで浸透した。

 日刊ゲンダイの調べによると、「シン・」が本のタイトルに初めて使用されたのは、シシドヒロユキ著「シン・ヤマトコトバ学」で、17年2月。その後、新書やビジネス書、オカルト本や医学書といったジャンルで主に使われた。

 一方、映画「シン・ウルトラマン」が公開された昨年5月以降は、児童図書の「シン・動物ガチンコ対決」シリーズや、ライトノベルの「シン・サークルクラッシャー麻紀」のように、子どもや若い世代を対象にした本にまで使われるようになった。これまで「シン・」が使われた本は55冊に上る。

 今年に入ってからすでに11冊のタイトルに採用された「シン・」。17日には映画「シン・仮面ライダー」が公開される。書店が「シン・」で埋め尽くされる日も近いかもしれない。

【連載】出版HOT NEWS

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性