GRAPHIC
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「富士山と山麓の野鳥 季節ごとに」水越文孝著
日本野鳥の会に所属し、探鳥会では鳥の案内をする指導員も務める著者の作品集。長年、野鳥は「観察」するもので「撮る」という発想がなかったという著者だが、カメラの高性能化にあわせ、2003年ごろから自らも…
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「昭和の祇園昭和48~64年」溝縁ひろし写真・文
コロナ禍の前、日本有数の観光地として国内外から多くの観光客を集めていた京都の祇園。その魅力は、日本の昔ながらの町並みと、長い歴史に培われた伝統と文化、そして運が良ければ出会えるであろう艶やかな舞妓や…
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「電線絵画」加藤陽介企画・編集
近代洋画の開拓者である高橋由一が明治10年代の浅草や高輪など東京の街並みを描いた作品には、そこにあるべきはずのものが描きこまれていない。電信柱と電信線だ。 一方、雄大な富士山を遠望しながら東…
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「OFF GRID LIFE」フォスター・ハンティントン著 樋田まほ訳
10年前、著者は「住宅という枠組みにとらわれずに暮らしたい」とニューヨークのアパートをひき払い、手に入れた1987年製の車で旅に出た。 3年をかけて北米大陸15万マイルを巡り、次のすみかにつ…
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「世界のピラミッド Wonderland」河江肖剰、佐藤悦夫ほか編著
「ピラミッド」は、ギリシャ語で三角形の菓子パンを指す「ピューラミス」が語源で、そもそもはヘロドトスらの歴史家たちが、エジプトのあの巨大遺跡に用いていたものだ。 現代人もピラミッドと聞けば、すぐ…
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「図説 世界地下名所百科」クリス・フィッチ著、上京恵訳
あの有名な彗星にその名を残す物理学者のエドモンド・ハレーは、地球の地下800キロに未知の世界が存在するとの仮説を発表。後に「地球空洞説」と呼ばれるその理論は、ひととき科学界をにぎわせたが、すぐに地球…
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「桜旅」谷角靖著
昨年に続き、今年の桜も楽しむことを許されず散ってしまった。2年も続けてお花見が不完全燃焼に終わってしまったが、こんな時だからこそ、写真集で全国の桜の名所を訪ねてみるのはどうだろう。 カナダ在…
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「アニメのワンシーンのように。」Akine Coco著
その目で見たこともない風景、行ったこともない場所なのに、なぜか懐かしさや愛おしさ、切なさを感じる景色。そんなアニメの中で描かれるシーンのような写真がSNSで人気の著者の作品集。 夏を舞台にし…
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「日本の美しい町並」森田敏隆写真
昭和50年に文化庁が創設した「伝統的建造物群保存地区」制度では、昨秋までに120地区が選定され、往時の景観を取り戻す試みが続けられている。また近年、保存地区以外でも集落や町並みの保存整備が進み、各地…
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「ピリカ」半田菜摘著
地元北海道の野生動物を撮り続けてきた写真家の著者のもうひとつの顔は、旭川の病院に勤務する看護師。院内に展示された彼女の作品は、つらい闘病に耐え、時に死の恐怖と闘う患者たちの大きな支えになっているとい…
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「浜通り 2000~2003 福島」須賀武継著
ちょうど10年前のあの日以来、その地名を何度耳目にしたことだろう。福島県の「浜通り」。 福島県は、奥羽山脈と阿武隈山地によって「会津」「中通り」、そして「浜通り」の3地方に分けられる。県の東…
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「世界の気象現象」ロバート・J・フォード著、戸田早紀訳
気象庁による「数十年に一度」という大雨や暴風などの特別警報や、「命を守る行動」を呼びかけるテレビの天気予報など。ここ数年、耳慣れない言葉を頻繁に耳にするようになった。地球温暖化による影響は、日々の気…
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「黄昏 IntheTwilight 」水口博也著
ネーチャーフォトの第一人者で、海洋生物を中心に撮影を行ってきた著者は、黄昏どきは写真家にとって「もっとも心躍る時間」だという。太陽が傾き、光に緋色が感じられる頃になると、日中のまばゆいほどの光とそれ…
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「こんな写真を撮ってきた」椎名誠著
作家、映画監督、写真家として世界の辺境地帯に足を運んできた著者。その体験はテーマごとに多くの写真集や著作に結実している。本書は、著者がこれまで撮影してきた膨大な写真を厳選して編んだ作品集。 …
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「失われゆく仕事の図鑑」永井良和、高野光平ほか著
数年前、AIや機械によって代替され、人類の仕事の約半分が間もなく消滅するという予測が出て、世間を騒がせた。技術革新によって、昭和、平成、そして令和へと時代が進むにつれて私たちの生活は格段に便利に、快…
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「パリ・左岸 深夜の客」初沢克利著
1972年2月、著者はシベリア鉄道経由でパリにたどり着く。以後、10年間モンパルナスに住み続け、帰国後もたびたび同地を訪れてきた。その間、数え切れぬほど通ったカフェ・セレクトを舞台にした写真集。 …
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「ノーマン・ロックウェルカバー画集」クリストファー・フィンチ著、富原まさ江訳
日本人でもこの人の作品なら一度は目にしたことがあるはず。20世紀アメリカを代表するイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの作品集だ。雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」で担当した全表紙画と他雑誌で…
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「ヨーロッパの看板図鑑」上野美千代 写真・文
ヨーロッパの街を旅する楽しみは、世界遺産巡りに始まり、歴史のロマンが漂う歴史地区散策、美術館や博物館での名作との出合い、そしてグルメやショッピングまで、人それぞれだろう。 旅の途中、ナビやマ…
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「神々への美宝」宗像大社企画・監修、山村善太郎写真
玄界灘に浮かぶ世界遺産・沖ノ島には、4世紀後半から9世紀末まで使用された古代祭祀の遺跡が残る。宗像大社の神領である島全体が信仰の対象で、「神宿る島」として立ち入りが厳しく制限されてきたため、遺跡は手…
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「タラクロ・保護猫・地域猫西方由美えんぴつ画集」西方由美著
愛猫を亡くしたのを機に、鉛筆で猫を描き始めた著者の作品集。 著者がまだ中学生だったある日、ベランダの植木鉢で気持ちよさそうに寝ていた猫がいた。それが愛猫タラコとの出会いだった。やがて家に自由…