GRAPHIC
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「リアルサイズ古生物図鑑 古生代編」土屋健著 群馬県立自然史博物館監修
原始の地球で誕生した生命は、数十億年にわたって「顕微鏡サイズ」でゆっくりと進化してきたが、先カンブリア時代末のエディアカラ紀(約6億3500万~5億4100万年前)になると突如、大型化する。以降、約…
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「猫たちとニューヨーク散歩 久下貴史作品集2」久下貴史/画 ジャパン・アーチスト株式会社/文
ニューヨークを拠点に創作活動を続ける画家が、愛猫とニューヨークの風景を題材に描いてきた作品を集成した作品集第2弾。 1986年夏、遊びに出かけたニューヨークを気に入り、その年の暮れには移住し…
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「DEER LAND―誰も知らない鹿の国―」佐藤和斗著
奈良公園で観光客を出迎える鹿たちは、1300年ほど前、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が御蓋山に奉還された際に乗っていた白い鹿の子孫である神の使い「神鹿」として保護されてきた。人間の暮らしのすぐ近く…
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「ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい 乳房の図像と記憶」武田雅哉編
世の男性にとって、それは母を思い出す郷愁の大地であるとともに、尽きることのない魅力を放つ未知の双丘である。おっぱい、ちぶさ、ちち、バスト……、かつてはボインやナインなどと呼ばれたこともあった女性たち…
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「Mobitercture 動く住まい図鑑」レベッカ・ローク著/八木恭子訳
この夏、旅先で美しい風景や街の居心地の良さに魅せられ、「ああ、いっそのこと、ここに住んでしまいたい」と思わずつぶやいた方も多いのではなかろうか。引っ越し、移住となるとさまざまな大人の事情が発生するが…
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「男のファッションはボクが描いてきた STYLE 1979-2018」綿谷寛著
男性なら、著者の名に覚えはなくとも、そのイラストはどこかで目にしたことがあるはず。メンズファッションイラストレーターという呼称などない時代から、その道を切り開き、極めた著者の40年に及ぶ画業を集大成…
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「絶対に出る世界の幽霊屋敷」ロバート・グレンビル著、片山美佳子訳
お化け屋敷といえば夏の遊園地の風物詩だが、こちらはどうやら本物。世にも恐ろしい世界各地の心霊スポットを巡る写真集だ。 ヨーロッパの各地に点在する中世の古城は、時に戦闘が繰り広げられ、またある…
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「図解 世界を変えた100の文書 易経からウィキリークスまで」スコット・クリスチャンソン著 松田和也訳
文字を手にした人類は、大切なことを文書に残し、記録・保存してきた。歴史とは、その文書の積み重ねと言ってもよい(時には誰かを忖度して、改ざんされたりもするが)。本書は、人類が営々と記録、保存してきた天…
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「ニッポンの本屋」本の雑誌編集部編
「本棚を見れば、その人が分かる」とはよく言われるが(どこかの国の格言らしい)、どの店も同じように見える「書店の本棚を見れば、その店がよく分かる」と言えるのではないだろうか。 そんな新たな格言を…
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「洞窟探検家 CAVE EXPLORER」吉田勝次著
今月、タイの洞窟の深部に閉じ込められた少年たちの救出劇を世界中が固唾をのんで見守った。日々変わる水位や酸素の減少など、洞窟の恐ろしさ、自然の脅威を改めて感じた人も多いのではなかろうか。 真っ…
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「呪われた土地の物語」オリヴィエ・ル・カレ、シビル・ル・カレ著 鳥取絹子訳
世界各地の絶景や秘境、名所・名跡などを紹介する本は巷にあふれているが、本書はその対極、地名を口にするのもはばかられるような呪われた土地について紹介するビジュアルブック。 例えば、モナコにほど…
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「かくれキリシタン長崎・五島・平戸・天草をめぐる旅」後藤真樹著
先日、世界文化遺産への登録が決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ゆかりの地をめぐるビジュアル紀行。 潜伏キリシタンとは、「かくれキリシタン」として知られる人々。16世紀に日本で…
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「My Room」ジョン・サックレー著
世界各国の若者たちの暮らすベッドルームの天井にカメラを据えて、その住人と部屋を見下ろすように撮影したちょっと変わったポートレート写真集。フランス人の著者が、6年をかけて世界55カ国をめぐり、1200…
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「隣人、それから。38度線の北」初沢亜利著
今、世界中の注目を集めながら、多くの人にとっていまだに未知の国である北朝鮮の人々の暮らしを撮影した写真集。2010年からこれまで7度にわたって北朝鮮を訪問してきた著者が、6年前に出版した前作の続編で…
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「撮りたくなるハワイ」近藤純夫著
元祖楽園として、多くの観光客を魅了してきたハワイ諸島だが、ニュース映像でご存じのハワイ島キラウエア火山の噴火のように、原初の自然の荒々しさを感じられる土地でもある。 本書は、観光地としての姿…
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「秘境駅の謎 なぜそこに駅がある!?」 「旅と鉄道」編集部編
全国にある約1万もの鉄道駅の中には、周囲に民家が一軒もない駅や、道路すらなく列車を降りてもどこにも行けないような駅がある。過疎化による集落の消滅やダム建設による孤立など、理由はさまざまだが、それでも…
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「東京店構えマテウシュ・ウルバノヴィチ作品集」マテウシュ・ウルバノヴィチ著 サイドランチ編
ポーランド人の著者は旅行で初めて日本を訪れたとき、宿泊先近くの日本人には何でもない一般的な住宅街の風景に「インスピレーションの爆発」を引き起こされたという。目の前に広がる風景は、アニメや漫画でよく知…
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1968年の熱気と空気を伝えるポートレート集
今からちょうど半世紀前の1968年、チェコスロバキアで民主化運動「プラハの春」が、パリでは「五月革命」が始まるなど、「既存秩序への疑問と反対の意思表示が奔流となって堰を破り」、世界各地に広がっていっ…
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「太陽の塔」平野暁臣編著
大阪・千里丘陵の広大な公園の何もない野原に降臨したかのように屹立する「太陽の塔」。高さ70メートルのこの異形の巨像が、1970年に開催された万国博覧会、通称「大阪万博」を象徴するテーマパビリオンの一…
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「トコヤ・ロード」林朋彦著
世にも珍しい「床屋」写真集。それもシリーズ2冊目だという。前作「東海道中床屋ぞめき」では日本橋から京都まで探し歩いた床屋さんを撮影したが、今作では以前に旅先で出合った店を再訪するなど、気ままに歩いて…