GRAPHIC
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「LOVE DOLL SHINOYAMA KISHIN」篠山紀信、文/山下裕二
写真界の巨匠が「ラブドール」を撮り下ろした写真集である。ラブドールとは男性の欲望を処理するために作られた性具、かつて「ダッチワイフ」と呼ばれたあれだ。浮袋のように空気を吹き入れるダッチワイフから進化…
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「ハイン 地の果ての祭典」アン・チャップマン著 大川豪司訳
20世紀末に絶滅した南米の先住民族セルクナム族の文化と特異な彼らの祭典「ハイン」を伝える文化人類学リポート。 1923年に行われたハインに立ち会ったドイツ人文化人類学者のマルティン・グシンデ…
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「サハラ砂漠 塩の道をゆく」片平孝著
サハラ砂漠の奥地で採掘された岩塩を運ぶキャラバン「アザライ」とともに過ごした日々をつづった新書フォト紀行。 太古の時代、海の底だったサハラ砂漠の奥地で産出する岩塩は、かつては塩の採れない西ア…
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「MORNING LIGHT」吉村和敏著
出勤ラッシュだろうか、片道4車線の道路をバイクが埋め尽くす台北の市街や、サトウカエデなどの落葉広葉樹の葉が朝日に輝くカナダ・ローレンシャン高原の豊かな森、まだ住人も観光客もベッドの中にいるのだろうか…
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「アメリカ マイノリティの輝き」鎌田遵著
研究者としてアメリカの先住民や、非合法移民らと接してきた著者が、彼らマイノリティーの今を撮影した写真集。 ラティーノ・ラティーナ(ヒスパニックとも呼ばれる中南米からの移民およびその子孫。ラテ…
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「巴水の日本憧憬」林望/文 川瀬巴水/画
近年、注目が集まる大正から昭和の時代に活躍した版画家・川瀬巴水の作品を林氏の解説で鑑賞するアートブック。 明治16(1883)年生まれの巴水は、幼いころから絵が好きで、鏑木清方に師事して絵の…
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「国立科学博物館のひみつ地球館探検編」成毛眞著 国立科学博物館監修
1877(明治10)年創立という、日本で最も歴史がある博物館のひとつ、国立科学博物館の見どころ、遊びどころを案内してくれるビジュアル・ガイドブック。 同館は上野公園内にある日本館と地球館に加…
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「廃墟遺産」アレッサンドロ・ビアモンティ著 高沢亜砂代訳
世界には多くの名建築が存在し、それらは観光スポットとして、訪れる人が絶えない。本書は、そんな名建築とは対極にある「建築の特殊な失敗例」を集めた写真集である。 世の中のあらゆる建築は、何らかの…
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「少林寺 Men Behind the Scenes II」大串祥子著
英国の名門パブリックスクールやドイツ連邦軍の兵役、コロンビア軍麻薬撲滅部隊など、秩序、ルール、制服、階級、不条理で固められた究極の男性社会の中に飛び込み、男性の美と謎を追ってきた女性カメラマンによる…
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「世界の美しい名建築の図鑑」パトリック・ディロン著、スティーヴン・ビースティー画、藤村奈緒美訳
家を建てるのは一世一代の大事業。たとえウサギ小屋と揶揄されようが、その家の完成までには多くのドラマが繰り広げられる。同じように、いまでは観光スポットになっている世界各地の名建築にも、それを建てた王様…
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「オリジナル版 さっちん」荒木経惟著
なぜ幻かというと、本作は東京オリンピックがあった1964年に平凡社の第1回「太陽賞」を受賞、その後、受賞作が雑誌のグラビアに掲載されたのだが、当時、編集部に渡したネガが返却されず、写真集が刊行されぬ…
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「5歳の子どもにできそうでできないアート」スージー・ホッジ著 田中正之日本語版監修 藤村奈緒美ほか訳
体をよじって自分の左脚にかじりつく毛むくじゃらの全裸の男性、脱ぎ捨てられたストッキングやコンドーム、ぬいぐるみなどが散乱するダブルベッド――何の説明もなく見せられたあなたは、これがアートだとすぐに受…
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「世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話」ボブ・エクスタイン著 藤村奈緒美訳
オンライン書店や電子書籍の出現によって世の中は便利になる一方だが、読書家にとって書店は何ものにも代えがたい場所であることは間違いない。 書店はコミュニティーセンターや文化的催しの拠点として地…
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「京のにゃんこ」京都しあわせ倶楽部ねこ課編
世は空前の猫ブーム。ブログアイドル猫や店の看板猫、猫駅長など、全国各地に有名猫が存在する。古都・京都にも、観光客を招き寄せる評判の猫たちがいる。本書は、そんな京都の人気猫たちを紹介するビジュアル・ガ…
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「NOZOMI」増田貴大著
写真集のページを開くと、田んぼの中の道を自転車を押しながら歩くおじさんや、川の土手らしき場所に座る中年カップル、そして自宅の屋上テラスと思われる場所でバーベキューをしていると思われる男性など、ちょっ…
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「ミステリーな仏像」本田不二雄著
「神仏探偵」を自称する著者が、異相・奇相の仏像を紹介しながら、なぜそのようなユニークな仏像が作られ、信仰されたのかを読み解いていく異色ビジュアルブック。 動かずモノを言わない仏像は、その代わり…
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「沖縄 抗う高江の森」山城博明著
「高江の森」とは、沖縄の米軍北部訓練場の4000ヘクタールの返還と引き換えに6つのヘリパッドが移設された建築地周辺に広がる森のこと。国は、高江の森がある沖縄島の北部「やんばる」を含む琉球諸島の世界自然…
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「BEFORE THEY PASS AWAY 彼らがいなくなる前に」ジミー・ネルソン写真、神長倉伸義訳
世界各地の孤立した遠隔地で、独自の文化を守りながら暮らす部族民たちを撮影した大型写真集。「地球上で最も辺鄙で到達しがたい場所」に足を運び、言葉も通じず、写真を撮らせたがらない彼らの信頼を得るまで、時…
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「写真家と行く 世界の絶景」谷角靖著
世界各地で絶景を撮影してきた写真家の著者によると、絶景をより一層美しく見るには、季節や時間帯、太陽の向きも考慮しなければならないという。 あらゆる視点から「その場所が一番美しく見える」ように…
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「日本でいちばん美しい村」MdN編集部編
故郷や旅先で出合った景色など、誰にでも、心の奥深くにしまい、大切にしている、とっておきの風景があるのではなかろうか。 それらを思い出の中から取り出して愛でれば、心が安らぐ、宝物とも呼ぶべき風…
