小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

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「キツイ奴ら」(1989年/TBS系)

 バブルが絶頂期に向かっていた1989年。1月7日までが昭和64年、8日から平成元年という特別な年でもある。

 視聴率上位では、NHK朝ドラや大河は30%超えが当たり前、民放ではフジテレビ系月9「教師びんびん物語Ⅱ」や木9「ハートに火をつけて!」、TBS系「水戸黄門」などのナショナル劇場(月8)が20%台半ばから、時には30%近い数字を叩き出していた。

 でも、この年の連ドラを語るとき、TBS系「キツイ奴ら」は外せない。視聴率では10%をちょい超えるくらいだったくせになぜ? と言われるかもしれないけれど、“びんびん”の田原俊彦(当時28)と野村宏伸(同24)よりも、こちらの小林薫(同37)と玉置浩二(同30)のコンビのほうが、僕にははるかに魅力的だった。

「キツイ奴ら」が放送されたのは水曜夜9時枠。前クールのドラマがメインキャストの不祥事で打ち切りになり、購入物の「冒険野郎マクガイバー」でつないだあと、年明け1月4日に始まった。

 金庫破りが得意なインチキセールスマンの吾郎を小林、その弟分の軽薄男・完次を玉置。色男で調子のいい完次が年増の女性吉行和子=同53)からちょろまかした800万円が原因で、その息子(柳葉敏郎=同28)から追い掛け回される話。70年代の「時間ですよ」や「ムー」などの演出で“鬼才”と呼ばれた久世光彦氏が得意とする、人情コメディーとでも言おうか。

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