来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる
来秋ドラフト1位候補が全員狙われる──。
仙台大の最速159キロ右腕で来秋ドラフト上位候補の佐藤幻瑛(3年=柏木農)が、米大リーグ挑戦を見据えて米国の大学に編入すると日刊スポーツに報じられ、波紋が広がっている。
だが、いわゆる「直メジャー」を目指す可能性があるのは、この大学生だけじゃない。横浜の最速154キロ右腕・織田翔希(2年)、山梨学院の投打二刀流・菰田陽生(2年)、沖縄尚学の今夏の甲子園優勝投手・末吉良丞(2年)の「高校BIG3」が、いずれもメジャーに狙われている。トップクラスの高校生の間でも「直メジャー」が合言葉になりつつあるというのだ。
さる高校球界関係者がこう言った。
「メジャー球団に早い段階からマークされているのは織田です。スーパー1年生と騒がれてから、メジャーのスカウトが横浜高校のグラウンドを頻繁に訪れています。11月22日の花巻東との練習試合で、織田が好投して1-0と競り勝った試合にも、メジャーのスカウトが視察に来ていた。福岡・北九州市出身の織田は『平成の怪物』と呼ばれた同校OB松坂大輔の高校時代の投球に憧れ、『松坂さんみたいな選手になりたい』と全国屈指の強豪校の門をたたいた。進路については、村田浩明監督と話し合うでしょうけど、『いきなり米国挑戦』という選択肢が現実味を帯びています。今年1月にはドラフト上位候補だった桐朋・森井翔太郎がアスレチックスと契約金2億4000万円でマイナー契約。それでも、日本の球団にドラ1で入るより高額ですから」
今秋の関東大会を制し、「大谷翔平選手を目標に頑張っています」と言う山梨学院の菰田もそうだ。194センチ、100キロのメジャーリーガーのような体格から、打っては高校通算33本塁打、投げては最速152キロの「二刀流」選手である。
「山梨学院の吉田洸二監督は常々、菰田を『日本球界の宝』と言ってはばからない。以前から『最終的にメジャーリーガーになった菰田の試合をテレビ観戦するのが老後の楽しみ』と語っている。故障があっただけに、1年時から投手の起用に関しては、球数を制限しながら慎重に慎重を重ねてきた。そんな菰田は打者として覚醒中。今夏の甲子園では4試合で打率.467、秋の関東大会では3試合で12打数7安打で打率.583、7打点、出塁率.625、長打率1.000と、驚異的な成績でチームを優勝に導いた。メジャーのスカウトも『大谷2世』の密着マークを続けています」(同前)


















