本屋はワンダーランドだ!
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gururi(谷中)「年齢秘密の“架空の女性”が読みたいだろう本を選んでいます」
「へび道」と呼ばれる千駄木~根津の細いぐねぐね道。つくつくぼうしの鳴き声を聞きながら歩くと、1階の部分が白くペインティングされた2階建てのリノベ集合建物が見えてきた。あ、ここだ。 「すてきな建物…
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手文庫(神保町)文庫が前後二重に大量に並ぶさまが圧巻!
気になっていた。いつからか神保町に出来ていた小さな古本屋さん。 「うち? 2019年2月からです。その前、4年間は小川町でやっていましたが、立ち退きにあって」と、店主の的場美枝さん。さらにその…
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twililight(トワイライライト・三軒茶屋)開放的な店内に芸術から文化人類学まで5500冊
1階はパン屋さん、2階はカフェがあるビルの3階へ階段を上がる。ドアを開き、「開放的」と感じたのは窓が広いからか、面陳列が多いからか。 「2階でカフェをやっているのが友人なんです。その友人から2…
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ほんまる(神保町)直木賞作家今村翔吾氏経営のシェア型書店
靖国通りの一筋南。いつもは静かなさくら通りに、あら? 大勢が吸い込まれていく。「すみません、(この取材が)凪良ゆう先生の一日店長の日と重なってしまって」と今村翔吾事務所秘書室長の福永千夏さんがおっし…
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本店(ほんてん)・本屋の実験室(高円寺)“本気で本屋開業を目指す人”の本棚23本を用意したシェア型本屋です
築100年の長屋を改装し、古本+居酒屋の「コクテイル書房」を営む狩野俊さん(52)が昨年5月、シェア型書店を開店。実は私もそこに本棚1つを借り、自著を並べさせてもらっているのだが、8月、3軒目がオー…
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透明書店(蔵前)AI「くらげ」がおすすめ本を提案
去年4月のオープン当初、「AIが接客する」「毎日売り上げを公表する」と話題をさらった。実は、私は「絶滅危惧個人商店」の文庫本が出た後、トークのお誘いをいただき、今春に一度伺ったことがあるので2度目の…
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甲羅文庫(市川)一箱古本市から1坪古本屋、そして今年6月に甲羅文庫オープン!
おや? あの建物? 駐車場を横切り、昭和中期の雰囲気を放っている民家に到着し、「甲羅文庫へようこそ!!」とホワイトボードが掛かるドアを開けて「こんにちは」。 靴を脱いで上がると、台所スペース…
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でこぼこ書店(北与野)地域に根差した新刊と古本と塾の3本柱の本屋
埼京線北与野駅から、タワマンあり、中層マンションありの景色の中を歩いて到着。昨年11月にオープンした書店だ。 「ようこそ」とにこやかに迎えてくれた店主の富井弥さん(40)が、「新刊と古本と塾。…
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「ゆとぴやぶっくす」(南浦和)自分の好きなこと=怪奇幻想・民俗学分野の本を扱おうとオープン
「大学生のときに神戸の本屋さんでアルバイトしたことが、心の深いところに残っていたのかも。本と関係のない会社に勤めていたんですが、2年前に『これからは好きなことを』と思って勢いで始めました」と、35歳の…
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ヤンヤン(高円寺)屋根裏部屋のレトロ空間に文系全般800冊
えっ? マジ? 入り口でびっくり。「急な階段」とは聞いてきたけど、まるでハシゴじゃない。よし、頑張ろう。えっちらおっちら上っていくと、屋根裏部屋風のレトロ空間が広がり、本が並んでいた。 「もう…
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緑のゆび(吉祥寺)1000冊が並ぶ8.5坪の店内はさながら小さな絵本ミュージアム
「“絵本バー”のような、本を通して人と人が出会うスペースをつくりたかったんです」と、店主の吉井康文さんが言う。物件を探し始めて、すぐに見つかったのが、近年とみに人気の吉祥寺・中道通りの路面店。飲食NG…
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FOLK old book store(大阪・平野町)地下の空間に新刊7割、古本3割の硬軟バランス抜群の選書
東横堀川を背に、小ぶりなビルが並ぶオフィス街。近辺の風景に溶け込んでいる。「地下本屋・展示スペースへの階段は店内入って左奥にあります」との案内ボードも控えめだ。 建物に入ると、カレー屋さんで…
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書肆七味(大阪・阿倍野)シェア型書店考案者ここにあり
隣にスーパーや100均ショップ。生活感のある地下通路に面していて、立ち止まる人が次から次。近年、シェア本棚がはやっているが、その元祖が、ここ「書肆七味」の店主。すごい人だと聞いてきたが、あら。 …
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七月堂古書部(豪徳寺)装丁があまりにもすてきな詩集がずらり「うっかり入ってきて、詩集を買ってほしいんです」
住宅街の中に、“本のある風景”が忽然と現れる。外のローテーブルに絵本や手品の本、ブラタモリの本も。2段の本棚には「ロビンソン・クルーソー」も「フランダースの犬」も見つけた。しゃがみ込んで、大型本を読…
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古書ますく堂(大阪・阿倍野)靴を脱いで本だらけのおうちにお邪魔する感覚
8年ほど前、取材させてもらったことがある。池袋でゆるゆると営まれていた、あの「古書ますく堂」さんが大阪へ移転したという噂を聞きつけ、偵察がてら訪問した。迷わず到着できたのは、スマホの地図のおかげ。 …
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三日月書店(国立)9.11を機に問題意識を持ち中東を中心に据えた古本屋に
「昔、谷川書店という名物書店があった場所なんです」と、店主・山崎講平さんが写真を見せてくれた。古本がうずたかく積まれた中、当時の店主がにこやかな顔を見せている。高齢につき10年前に閉店。4.5坪のこの…
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古本と肴 マーブル(東陽町)本棚に囲まれた縦長の空間は古本屋兼立ち飲みの店
四ツ目通りの一筋東。都営住宅あり、マンションありの小道沿いに立つ3階建ての小さな建物だ。すぐに分かったのは、店が静かに熱いオーラを発していたからだ、きっと。 店主・蓑田沙希さんが開口一番「狭…
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NORTH LAKE BOOKS(我孫子)バーナード・リーチも住んだ“北の鎌倉”の古本ブックカフェ
「実はここ我孫子は“北の鎌倉”と呼ばれたんです」と、店主の松田拓巳さんがおっしゃる。いやー知らなかった。戦前、志賀直哉も武者小路実篤も柳宗悦もバーナード・リーチも我孫子・手賀沼のほとりに住んでいたとは…
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本屋・生活綴方(妙蓮寺)圧倒的特徴は店が持つレーベルのジンや冊子
八百屋やお菓子屋が並ぶ生活感いっぱいの道沿いに「小学館の学習雑誌」と書かれたレトロな看板。「元々は児童書やコミックを置いていて。でも、物置になっていた時代が長かったんですよ」と、店長の鈴木雅代さんが…
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BREWBOOKS(西荻窪)僕が読みたい本を仕入れている、と店主
緑が覆う公園の横。すぐ近くに、しゃれた花屋と雑貨店があり、パリの街角みたいだ。ブルーのドアを開けて入る。 「2018年の秋にオープンしました。新刊とクラフトビールの店です」と、店主の尾崎大輔さ…