収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます
現在開催中の甲子園。参考になった戦術などについて書くつもりでしたが、やはり「広陵問題」に触れないわけにはいきません。
報道によれば、ことの発端は1月。寮内で集団暴行が発生し、3月上旬には高野連から厳重注意の処分が下されました。同月末、被害生徒は転校。春季大会を経て迎えた今夏、広陵は広島大会を勝ち進み、甲子園切符が見えてきたタイミングで、被害生徒の保護者(とみられる人物)がSNS上で声を上げた。
日を追うごとに波紋は広がり、インターネット上では広陵への非難が殺到することに。収拾がつかないまま甲子園初戦に臨み、旭川志峯(北北海道)を撃破したことでますます炎上。その3日後、前代未聞の大会途中辞退を発表しました。一連の騒動で一般生徒が付きまとい被害に遭い、学校には爆破予告まで届いたそうです。バッシングはいまだ収まる気配がありません。
これが大まかな流れですが、私は声を大にして言いたい。「みなさん、一度、冷静になってくれ!」と。
現状にフォーカスすると、本件にまったく関係のない人たちも便乗して「主犯格は〇〇」「あんなことを聞いた」などと、火に薪をくべています。その結果「真偽不明の情報まで、あたかも“事実”のように扱われ、選手はおろか一般生徒まで被害を受ける」という最悪の事態に発展しているではありませんか。