本屋はワンダーランドだ!
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小鳥書房(国立・谷保)料理詩集からエッセーまで店主の選書が心地よい
普通の住宅街に、レトロなアーケードの「ダイヤ街商店街」が忽然と現れる。「初めて来たとき、物語がありそうと思いました」と振り返る落合加依子さん(36)こそが、今やその商店街の物語を大きく紡ぐ人だ。 …
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古書防破堤(吉祥寺)「純文学系は発行部数が少ないからこそ古本屋の出番です」
吉祥寺・中道通りを少し歩いて、不動産屋さんの角を左へ。えっ? ここ? 外階段を上がった2階に現れる古書店だ。30平方メートルに、多すぎず少なすぎず、本が美しく並んでいる。「秘密基地見つけた、って感じ…
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snowdrop(スノードロップ)(江古田)
日大芸術学部から徒歩4分の地。外に児童書や趣味の雑誌、文庫本などがお行儀よく並んでいる。お邪魔します──。 「井上さん、お会いしたことあるんですよ」と店主・南由紀さんがおっしゃる。2015年、…
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toi books(大阪・本町)
繊維問屋街の中心、「丼池ストリート」の古着屋やチャイ専門カフェなどが入居するレトロなビルの2階に、2019年4月、オープンした。土曜日の午後に伺ったところ、若い女性たちが1人、2人と吸い込まれていく…
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BOOKS&COFFEE AMIS(エイミス)(神奈川・横須賀)
どうよ、というくらいの急坂を上って、1つ目の信号を右折。ほんの少し歩いた右手にふんわりかかる、土色の日よけテントが目印だ。「なかなかの本屋さんを見つけた」と知人に聞いてやって来たが、その「なかなか」…
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象の旅(横浜・南区)選書された各本が喜び、胸を張ってそこにいるかのよう
観光・横浜のイメージから遠く、この辺りはごく普通の生活の街のよう。賑わう“横浜橋通商店街”の近くに、2022年11月、オープンした。広い窓から、色とりどりの絵本が見え、吸い込まれる。 店主・…
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POTATO CHIP BOOKS(立石) タイトルと装丁から直感で選んだ“一冊入魂”本が約1000冊
京成立石駅を降りる。一部が再開発中なのが勝手ながら残念だが、“飲み屋天国”の町は商店街だって渋い。その先を右に折れたら、風呂屋か飲食店か? みたいなオレンジ色の暖簾がかかっている。お邪魔します。 …
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TOKIWADAI BASE(板橋・ときわ台)洋書の絵本や歌舞伎関連、投資関係誌まで個性的な貸棚がずらり
「ここ実家。母親が長い間、洋品店をやってたんです。閉めた後、どうするか。コミュニティービジネスのスクールに通い、ヒントをもらって2021年4月29日オープン。こうなりました」 店主の渡邉幸典さ…
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@ワンダーJG(神保町)本も雑誌もボリュームたっぷりの昭和文化の一大エリア
驚いた。120坪。とてもとても広い。靖国通り沿いにある、「20世紀記憶装置」をキャッチフレーズに映画、音楽ほか主にサブカル本がぎっしりの「@ワンダー」が2023年2月に2店舗目としてオープンした。パ…
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マルジナリア書店(府中・分倍河原)街並みが一望できる店内に人文書など選び抜かれた3000冊
分倍河原駅は初めてだが、迷いようがない。改札の目の前のビルの3階だから。エレベーターを降り、「どうぞどうぞ」と店主・小林えみさんに誘われるままに、まず店の最奥、カフェスペースへ。 うわー。歓…
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キャッツ ミャウ ブックス(西太子堂)実用書から小説、エッセー、絵本まで猫づくし
西太子堂駅からの道すがら、おや? 邸宅が集合住宅に変わっていた。一方、あの頃、リノベほやほやだった白い建物の猫本専門店「キャッツ ミャウ ブックス」が、すっかり「昔からの景色化」しているように思えた…
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古書 明日(下北沢)江戸・東京本から詩歌まで「そのときに取れたいいものを並べています」
下北沢駅の周りは工事だらけ。妙に迷ってしまい、途中、飲食店と美容院で「このへんに古本屋さんは?」と聞いたら、するすると教えてくれた。 「開業7年目ですが、30~40年前からあった元々の古本屋が…
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あぷりこっとつりー(吉祥寺)特長は科学系絵本と洋書の古本という絵本ショップ
ショップもカフェも個人経営の店ばかりだーと心躍りながら吉祥寺・中道通りを歩き、到着。絵本の店だから、女性の経営? と思ったのはジェンダーバイアスだと思い知る。店主は63歳の男性、藤原優さん。 …
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らんぷ堂(歌舞伎町)東京ミステリーサーカス内の謎解き本の専門書店
新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズの東隣。ビルの地下1階~5階が「東京ミステリーサーカス」という空間だ。イベントチケットを買い、“刑務所”や“隠し金庫”など場内各所で謎を解く「リアル脱出ゲーム」を楽し…
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古書みつけ 浅草橋(浅草橋) 7坪のしゃれた空間に「柳橋文学」「芥川賞受賞作」などズラリ
「今では浅草まで地下鉄2駅ですが、ここ浅草橋はかつて奥州街道の要衝。江戸城三十六見附の一つ、『浅草見附』があった場所なんです」 入り口に迎え出てくれた店主・伊勢新九朗さんに「店名はどこから?」…
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パン屋の本屋(日暮里) 中庭でパン屋とつながった“とんがらない”選書の本屋
変わった名前だ。でも、日暮里駅から住宅街を歩いた先に忽然と現れたウッディーな建物2つが連なる光景に納得する。「ひぐらしガーデン」という商業施設の中に、カフェ併設の「ひぐらしベーカリー」と中庭でつなが…
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フォルモサ書院(大阪・南森町)台湾を中心に国内外の「旅」が詰まった古書店
“日本一長いアーケード商店街”で知られる全長2.6キロの大阪・天神橋筋商店街の中ほど。昭和40年代築のビルの2階に店がある。 入り口前の壁を台湾の古地図が占領。色調が渋い。1660年のもの(複…
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猫の本棚(神保町)あの大島渚監督の遺本「大島文庫」から「大森文庫」「青山文庫」まで
神保町の一隅。外壁レンガのビルに、青色枠のガラス窓。入ると、昨年1月オープンなのに、「もう長いです」然と見えるのは、アンティークな空気に満ちているからだろうか。 3カ所に独特の彩色でウサギが…
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街々書林(吉祥寺)店主は旅行作家 自然、民俗、食…旅先への興味が湧いてくる1500冊
「こんにちは」と店に入ると、店主・小柳淳さんが「先週の記事(この欄)見ましたよ。井上さん、奈良の出身なんだって?」と。 「はい、そうですけど」 「見てください、これ」 若草色、松葉…
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喜多の園(京都市左京区)千駄木から京都・哲学の道、そして京大前に移転
3度目の訪問だ。といっても、1度目は東京・千駄木にあった店へ2016年に。その後、「次は憧れの京都に出店します」と、いったん地元長野へお戻りになった後、マジで京都・哲学の道沿いに開店されたのが21年…
