独白 愉快な“病人”たち
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5代目・江戸家猫八さん 高3の秋に「ネフローゼ症候群」が発覚し30歳まで自宅療養
今でも免疫抑制剤で症状をコントロールしている状態でして、「完治」ではないけれど「寛解」しております。この安定した状態になるまでに18歳から30歳まで12年間かかりました。そして46歳の今、薬の量を少…
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堀越のりさん 31歳で子宮頸がんの疑い…がんではないものを「切る」ことに納得できなかった
毎年、子宮頚がん検診を受けていた中で、ある年、陽性の判定が出たのです。「子宮頚がんの疑いがあります」と言われてしまったとき、「こんなにまめに検査しているのに、たった1年でがんの話になってしまうのか」…
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「眼科医に驚かれた」格闘家の才賀紀左衛門さん若年性白内障を振り返る
活躍していた当時は、試合ではダウンしなかったんです。でもあるときからよく倒れるようになった。年齢でいえば26~27歳ごろです。絶対に勝てると思っていた相手にノックアウト負けしたとき、正直「うそやろ?…
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前立腺がんと闘う芸人の大空遊平さん 昨年は線路に転落して右腕を失う
ご覧の通り、私は右腕がありません。これは昨年11月に酔っぱらってホームから線路に転落して電車に接触したらしく、気付いたら病院にいて片腕がなかったのです。こういうのは「切断」ではなく「轢断」と言うんで…
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がんノート代表理事の岸田徹さん「がん告知の後は“アディショナルタイム”の感覚です」
「胚細胞腫瘍」は10万人に数人の割合しか発症しない希少がんで、原始生殖細胞という胎児のもととなる未熟な細胞が成熟する過程で発生する腫瘍の総称です。比較的若い人に多く、進行のスピードが速いのが特徴です。…
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悪性球腫で右脚の中身は人工物に…演出ディレクター栗栖良依さんはそれでも夢を叶えた
右脚は外側だけ本物で、中身は太ももの真ん中からすね辺りまで筋肉を含めてすべて人工物に置き換わっています。2010年2月に受けた人工関節置換術は16時間の大手術でした。 右脚の膝関節が痛いと思…
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フリーアナ橋谷能理子さん 聴神経腫瘍から4年半…「下り階段は絶対に手すりが必要でした」
「聴神経腫瘍」は10万人に1人しかいないような珍しい病気で、一言で言えば良性の脳腫瘍です。良性とはいえ脳腫瘍ですからショックでしたが、告知から2日目ぐらいには立ち直って、聴神経腫瘍についてできる限り調…
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乳がんを克服した藤森香衣さん「亡くなった友人の言葉が救ってくれた」
「ステージ0期の非浸潤」という超早期発見だったので、治療は右胸の全摘手術だけ。入院は9日間でした。それだけ聞くと簡単に治ったようですけど、不安や迷いは数多くありました。今なら、「そこは心配しなくていい…
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脳梗塞を乗り越えたLE VELVETS佐賀龍彦さん「目覚めたら右半身がまったく動かない状態に…」
「放っておいたら破裂して、くも膜下出血を起こすかもしれないから手術しましょう」 そう言われて手術したら、「脳梗塞」になって右半身が動かなくなってしまいました。 始まりは数年前からひどい…
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善本考香さん 子宮頸がんで転移と再発を繰り返し…「ただ死ぬのが怖かった」
治療しても治療しても、転移・再発を繰り返しました。余命宣告もされましたし、「ここまでして生きる意味ある?」と思ったこともあります。でも、諦められなかったんです。自分の命を自分で救いたかった。治療を続…
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小倉一郎さん肺がんとの闘い「子供たちに伝えたとき、ガマンしていた涙がワーッと」
去年3月、ステージ4の「肺がん」と宣告されました。判明したきっかけは骨折でした。一昨年12月、ドラマ「さすらい署長 風間昭平」(テレビ東京系)のロケ先の福島で、移動車のレールの枕木の下に右足先が入り…
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便器を抱えたまま…リポーターの菊田あや子さん“めまい症”との苦闘
今年1月3日でした。朝6時に起きたら、突然、地球がグルングルン回ったの。オエ~ッとなってトイレに行ったけれど、喉に指を突っ込んでも何も出ない。なんとかして吐こうとして吐く体勢になると、またグルグル回…
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元芸人の宮野貴至さんは希少がんで左腕切断を即決…実はイキッていた
「類上皮血管肉腫」は100万人に1人、「類上皮肉腫」は年間罹患数20~30人という希少がんで、両方を発症したケースは、今のところWHO(世界保健機関)には報告がないそうです。世界でたった1人の病気にか…
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心当たりは大ありでした…ギタリストの山下拓実さんバセドー病を語る
2017年、それまで毎日やっていたランニングの最中に乗り物酔いのような状態になって、嘔吐しちゃったんです。たまたまかなと思ったんですけど、ライブをやるたびに体調が悪くて、マネジャーに症状を話したら、…
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糟谷悟さんは悪性リンパ腫を克服「ランナーでなければ気づけなかった」
「調べられる検査はなんでもしてください。自分は絶対、病気だから」 そう医師に訴えて、やっと見つけてもらった「悪性リンパ腫」でした。ステージは2。割と早く気づいた方だと思います。 それは…
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ヒロシさん痔ろう壮絶経験…ロケ先の熊本で入院し肛門の脇に管がささったまま帰京
「え? 入院!?」 こう言っては何ですが、「痔」ぐらいのことで? という驚きと、そんなにひどいのか……という思いが入り交じりました。 何より入院なんて怖いじゃないですか。僕は健康診断の…
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元気だったので驚いた…小説家の水戸泉さん子宮体がんを振り返る
去年6月に子宮と卵巣、卵管、リンパ節の全摘出手術を受けました。その後、12月まで抗がん剤治療をして、現在は経過観察中です。 異変は昨年2月でした。突然、生理が止まらなくなったのです。それまで…
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「とうとう来ましたか」と言われ…俳優・前田吟さん狭心症のカテーテル手術を振り返る
病気の話ね、いろいろやってるからね。一番新しいのは去年の「白内障」の手術。だけどやっぱり5年前の「狭心症」が大変だったね。 初めて心臓に異変を感じたのは、70歳の手前。いつも朝一番の新幹線に…
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元関脇・豊ノ島さんはてんかんの発作を4回経験…「気づくといつも病室でした」
小学校2年生の冬休みだったと思います。朝、母親に起こされて目覚めたけれど、もう少し寝ようと思ったところから記憶がなくて、気づいたときには病室にいました。姉の話によると、痙攣して泡を吹いて白目をむいて…
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作家・佐川光晴さんは重症肺炎を経験「離れた場所で暮らす長男に電話で遺言をしました」
私が常ならぬ様子で横たわったまま動かなくなり、白目をむいたり、急に立ち上がってバッタリ倒れたりしたので、そばにいた妻と次男は「死んでしまうかもしれない」と本気で心配したそうです。退院してから聞いた発…